概要

list-style-typeプロパティは、CSSでリストのマーカー(記号)の種類を設定するためのプロパティです。このプロパティを使用することで、ul(順不同リスト)、ol(順序付きリスト)などのリスト項目のマーカーを自由にカスタマイズすることができます。例えば、ディスク、数字、アルファベット、ローマ数字など多様な形式を指定でき、ウェブページのデザインに合わせたリスト表示が可能になります。

list-style-typeの基本

list-style-typeプロパティは、リストアイテムのマーカーのスタイルを変更するために使われ、以下のようなスタイルを設定できます。

list-style-typeの構文

ul {
list-style-type: <type>;
}

<type>には、以下のようなさまざまなマーカーの種類を指定することができます。

主なlist-style-typeの値

順不同リスト(ul)のマーカー

  1. disc(デフォルト): ● ディスク
  2. circle ○ 空洞の円
  3. square ■ 四角形
  4. none マーカーなし

順序付きリスト(ol)のマーカー

  1. decimal(デフォルト): 1, 2, 3, …
  2. decimal-leading-zero 01, 02, 03, …
  3. lower-roman i, ii, iii, …
  4. upper-roman I, II, III, …
  5. lower-alpha a, b, c, …
  6. upper-alpha A, B, C, …
  7. lower-greek α, β, γ, …
  8. armenian Armenian numbering (ա, բ, գ, …)
  9. georgian Georgian numbering (ა, ბ, გ, …)

各値の使用例

基本的な使用例

以下のコードは、順不同リストと順序付きリストでlist-style-typeを適用する例です。

ul {
list-style-type: circle;
}
ol {
list-style-type: upper-roman;
}

この設定では、順不同リストのマーカーが空洞の円に、順序付きリストのマーカーが大文字のローマ数字になります。

カスタムナンバリングスタイル

ol.custom-list {
list-style-type: lower-alpha;
}

この例では、順序付きリストのマーカーが小文字のアルファベットになります。a, b, c, … といった形式で表示され、文章や説明文の箇条書きなどに役立ちます。

マーカーを非表示にする

リストのスタイルをシンプルにしたい場合や、リストアイテムを独自のスタイルで装飾したい場合には、list-style-type: none;を使用してマーカーを非表示にすることができます。

ul.no-markers {
list-style-type: none;
padding: 0;
margin: 0;
}

この設定により、マーカーが非表示になり、シンプルなレイアウトが実現できます。

使用シーンに応じたlist-style-typeの活用例

ナビゲーションメニューのデザイン

list-style-typeを調整して、ウェブサイトのナビゲーションメニューに個性的なスタイルを適用できます。

ul.nav-menu {
list-style-type: none; /* マーカーを非表示 */
display: flex;
gap: 20px;
}
ul.nav-menu li {
padding: 5px 10px;
}

この例では、ナビゲーションメニューに不要なマーカーを非表示にし、シンプルな横並びのレイアウトにしています。

特定のリストマーカーを使用したコンテンツ装飾

記事やブログの中で、特定の内容を強調するために、異なるマーカーを使用したリストを組み合わせることができます。

ul.features {
list-style-type: square;
}
ol.important-steps {
list-style-type: decimal-leading-zero;
}

このスタイルでは、特徴を箇条書きにしたり、重要な手順を示すリストに異なるマーカーを使用することで、視覚的な区別が容易になります。

まとめ

list-style-typeプロパティを使用することで、リストの表示スタイルを柔軟にカスタマイズでき、ウェブデザインに大きな変化をもたらすことができます。基本的なスタイルだけでなく、個性的なリスト表示が求められる場面でも役立ちます。マーカーを非表示にしたり、独自のレイアウトを設定することで、よりクリエイティブなリストデザインを実現してみてください。