【HALCON】add_metrology_object_rectangle2_measure 関数について - 矩形計測オブジェクトを追加

【HALCON】add_metrology_object_rectangle2_measure 関数について - 矩形計測オブジェクトを追加

2024-08-23

2024-08-23

HALCONadd_metrology_object_rectangle2_measure関数は、2D計測モデルに矩形の計測オブジェクトを追加するための機能を提供します。この関数を使用することで、中心座標、角度、長辺および短辺の半辺長に基づいた矩形領域の計測が可能となります。これにより、矩形の境界に沿ったエッジ検出が行われ、正確な計測を実現します。

使用例

以下に、add_metrology_object_rectangle2_measure関数を使用して矩形の計測オブジェクトを追加する具体例を示します。

* 計測モデルを作成
create_metrology_model(&MetrologyHandle)

* 矩形の計測オブジェクトを追加
add_metrology_object_rectangle2_measure(MetrologyHandle, 150, 200, rad(0.5), 100, 50, 20, 5, 1.0, 30, [], [], &Index)

* 計測を実行
apply_metrology_model(Image, MetrologyHandle)

* 結果を取得
get_metrology_object_result_contour(&Contours, MetrologyHandle, "all", "all", 1.0)

この例では、create_metrology_model関数で計測モデルを作成し、add_metrology_object_rectangle2_measure関数で矩形の計測オブジェクトを追加しています。矩形の中心座標、角度、長辺および短辺の半辺長を指定し、さらに計測領域とエッジ検出のパラメータを設定しています。apply_metrology_model関数で計測を実行し、その後get_metrology_object_result_contour関数で結果を取得します。

引数

  • MetrologyHandle
    計測モデルのハンドルです。計測モデルの状態を管理します。
  • Row
    矩形の中心の行座標を指定します。
  • Column
    矩形の中心の列座標を指定します。
  • Phi
    矩形の主軸の角度(ラジアン単位)を指定します。
  • Length1
    矩形の長辺の半辺長を指定します。
  • Length2
    矩形の短辺の半辺長を指定します。
  • MeasureLength1
    計測領域の垂直方向の半辺長を指定します。
  • MeasureLength2
    計測領域の接線方向の半辺長を指定します。
  • MeasureSigma
    スムージングのためのガウス関数の標準偏差を指定します。
  • MeasureThreshold
    エッジ検出のしきい値を指定します。この値を超えるエッジのみが計測に使用されます。
  • GenParamName
    汎用パラメータの名前を指定します。
  • GenParamValue
    汎用パラメータの値を指定します。

戻り値

add_metrology_object_rectangle2_measure関数は、追加された矩形計測オブジェクトのインデックスを返します。このインデックスを使用して、計測の実行や結果の取得が可能となります。

応用例

矩形の正確な計測と製品検査

この関数は、製品検査や幾何学的な計測で正確な矩形の計測を行う際に利用されます。特に、工業製品の寸法検査や部品の正確な角度計測に効果的です。

* 複数の矩形を同時に計測
add_metrology_object_rectangle2_measure(MetrologyHandle, 150, 200, rad(0.5), 100, 50, 20, 5, 1.0, 30, [], [], &Index1)
add_metrology_object_rectangle2_measure(MetrologyHandle, 300, 400, rad(1.0), 120, 60, 25, 6, 1.0, 35, [], [], &Index2)

この例では、異なるサイズと角度を持つ2つの矩形オブジェクトを計測モデルに追加し、それぞれの計測を同時に行っています。

注意点

  • MeasureLength1MeasureLength2は、矩形のサイズや計測する画像領域に合わせて設定する必要があります。適切な設定が行われないと、エッジ検出が不正確になる場合があります。
  • MeasureSigmaの設定は、エッジ検出のスムージングに影響します。適切に調整することで計測精度を向上させることが可能です。

まとめ

HALCONadd_metrology_object_rectangle2_measure関数は、2D計測モデルに矩形の計測オブジェクトを追加し、画像中の矩形領域の正確なエッジ検出と計測を行うための強力なツールです。工業製品の検査や幾何学的計測など、さまざまな用途で活用できます。

Recommend