【HALCON】add_scene_3d_camera 関数について - 3Dシーンにカメラを追加

add_scene_3d_camera関数の概要

HALCONのadd_scene_3d_camera関数は、3Dシーンにカメラを追加し、その位置やパラメータを設定するための機能です。この関数を使うことで、3Dシーン内で特定の視点を設定し、カメラの視野や位置を調整できます。たとえば、カメラを世界座標系の原点に配置し、シーン内のオブジェクトを観察することが可能です。また、複数のカメラを追加してシーンを多角的に表示することもできます。

使用例

以下に、add_scene_3d_camera関数を使って3Dシーンにカメラを追加する具体例を示します。

* 3Dシーンを作成し、カメラを追加
create_scene_3d(&Scene3D)
add_scene_3d_camera(Scene3D, CameraParam, &CameraIndex)

この例では、まずcreate_scene_3d関数を使って3Dシーンを作成し、次にadd_scene_3d_camera関数を使ってCameraParamで指定したパラメータに基づきカメラをシーンに追加しています。

引数

• Scene3D
  3Dシーンのハンドル。create_scene_3d関数で生成されたハンドルを使用します。

• CameraParam
  追加するカメラのパラメータ。焦点距離、センサーサイズ、カメラの位置や向きなどを指定します。

• CameraIndex
  追加されたカメラのインデックス。シーン内でカメラを管理するための識別子として使用されます。

戻り値

add_scene_3d_camera関数は、追加されたカメラのインデックスを返します。このインデックスは、後でカメラの設定を変更する際や、カメラを特定するために使用されます。

応用例

複数のカメラを使用した3Dシーンの構築

この関数を使用して、3Dシーンに複数のカメラを追加し、異なる視点からシーンを観察することが可能です。例えば、以下のように2つのカメラを追加できます。

* 2つのカメラをシーンに追加
add_scene_3d_camera(Scene3D, CameraParam1, &CameraIndex1)
add_scene_3d_camera(Scene3D, CameraParam2, &CameraIndex2)

この例では、2つの異なるカメラパラメータを使って、シーンに2つのカメラを追加しています。各カメラは別々の視点からシーンを観察するために使用され、複数視点の表示や解析が可能になります。

注意点

• カメラパラメータは正確に設定する必要があります。設定が不正確だと、カメラが期待どおりに動作しない可能性があります。
• シーン内に複数のカメラを配置する場合、カメラ同士の位置や向きに注意し、重複や視野の競合がないように配置する必要があります。

まとめ

HALCONのadd_scene_3d_camera関数は、3Dシーンにカメラを追加し、その視点を設定するための重要なツールです。この関数を活用することで、複数のカメラをシーンに追加して、シーン内のオブジェクトを様々な視点から観察することができ、3Dモデリングやシミュレーションにおいて重要な役割を果たします。