【HALCON】angle_ll 関数について - 2本の線間の角度計算
2024-08-23
2024-08-23
HALCON
のangle_ll
関数は、2本の線間の角度を計算するための機能を提供します。この関数は、2本の線の端点の座標を基に、これらの線をベクトルとして扱い、それらのベクトル間の角度を計算します。結果として得られる角度はラジアン単位で表され、範囲は-πからπまでです。
使用例
以下は、angle_ll
関数を使用して2本の線間の角度を計算する具体例です。
* 2本の線の角度を計算
RowA1 := 255
ColumnA1 := 10
RowA2 := 255
ColumnA2 := 501
RowB1 := 255
ColumnB1 := 255
RowB2 := 200
ColumnB2 := 400
angle_ll(RowA1, ColumnA1, RowA2, ColumnA2, RowB1, ColumnB1, RowB2, ColumnB2, &Angle)
AngleDeg := deg(Angle) // 角度を度数に変換
この例では、2本の線の端点座標を使用して、それらの線間の角度を計算しています。計算された角度はラジアン単位で出力され、必要に応じて度数に変換されることもあります。
引数
-
RowA1
1本目の線の最初の点の行座標。 -
ColumnA1
1本目の線の最初の点の列座標。 -
RowA2
1本目の線の2番目の点の行座標。 -
ColumnA2
1本目の線の2番目の点の列座標。 -
RowB1
2本目の線の最初の点の行座標。 -
ColumnB1
2本目の線の最初の点の列座標。 -
RowB2
2本目の線の2番目の点の行座標。 -
ColumnB2
2本目の線の2番目の点の列座標。 -
Angle
計算された2本の線間の角度がラジアン単位で出力されます。
戻り値
angle_ll
関数は、計算された2本の線間の角度を返します。角度はラジアン単位で表され、範囲は-πからπまでです。
応用例
複数の線間の角度を計算する応用
angle_ll
関数は、複数の線に対して角度計算を繰り返し適用することも可能です。例えば、回転する線の角度を連続して計算する場合、以下のようにループを使用できます。
* 複数の線の角度を計算
for I := 5 to 360 by 5
RowB2 := 255 - sin(rad(I)) * 200
ColumnB2 := 255 + cos(rad(I)) * 200
angle_ll(RowA1, ColumnA1, RowA2, ColumnA2, RowB1, ColumnB1, RowB2, ColumnB2, &Angle)
AngleDeg := deg(Angle)
endfor
この例では、1本の基準線に対して、回転する別の線の角度を連続して計算しています。これにより、角度の変化を追跡することができます。
注意点
- 線の端点の指定順序に注意が必要です。端点の指定が異なると、角度の符号や値が変わることがあります。
- 計算結果はラジアン単位で出力されます。必要に応じて
deg
関数を使用して度数に変換してください。
まとめ
HALCON
のangle_ll
関数は、2本の線間の角度を正確に計算するための便利なツールです。この関数を使用することで、線間の角度計算を効率的に行い、幾何学的な解析に活用することができます。