【HALCON】append_ocr_trainf 関数について - OCRトレーニングデータの追加
2024-08-23
2024-08-23
HALCON
のappend_ocr_trainf
関数は、OCRモデルのトレーニングデータファイルに新しい文字データを追加するために使用されます。この関数は、既存のトレーニングファイルに新しい文字の情報を追加し、OCRモデルをより多くのデータで学習させることができます。ファイルが存在しない場合は、新しいファイルが作成されます。
使用例
以下は、append_ocr_trainf
関数を使用して、文字データをトレーニングファイルに追加する具体例です。
* OCRトレーニングファイルに文字データを追加
append_ocr_trainf(CharacterRegion, CharacterImage, 'A', 'train_ocr.trf')
この例では、CharacterRegion
で指定された文字領域のデータをCharacterImage
画像とともに、クラス名'A'
としてトレーニングファイルtrain_ocr.trf
に追加しています。
引数
-
CharacterRegion
追加する文字の領域。OCRモデルに学習させるための文字が含まれています。 -
CharacterImage
追加する文字の画像。指定された領域の中の文字画像がここに含まれます。 -
Class
追加する文字のクラス名。たとえば、‘A’, ‘B’ など、文字のクラスとして指定されます。 -
TrainingFile
トレーニングデータを保存するファイルのパス。既存のファイルがあればデータが追加され、ファイルがない場合は新たに作成されます。
戻り値
append_ocr_trainf
関数は、指定されたトレーニングファイルに新しい文字データを追加し、その結果をファイルに保存します。結果として、追加された文字を含むトレーニングデータファイルが返されます。
応用例
OCRモデルのトレーニングデータ拡張
append_ocr_trainf
関数を使うことで、OCRモデルのトレーニングデータを柔軟に拡張できます。以下の例では、複数の文字をトレーニングファイルに追加しています。
* 複数の文字データをトレーニングファイルに追加
for I := 0 to NumCharacters - 1
select_obj(Characters, &Character, I)
append_ocr_trainf(Character, CharacterImage, CharacterClass[I], 'train_ocr.trf')
endfor
この例では、複数の文字領域とクラスをループで回し、それぞれの文字を順次トレーニングファイルに追加しています。
注意点
CharacterRegion
とCharacterImage
のサイズやフォーマットが正しく整っていることを確認する必要があります。- トレーニングデータファイルが大きくなると、処理速度に影響が出る場合があるため、大規模なデータセットの扱いには注意が必要です。
まとめ
HALCON
のappend_ocr_trainf
関数は、OCRモデルのトレーニングデータを効果的に増やすための便利なツールです。この関数を活用することで、新しい文字データを既存のトレーニングファイルに追加し、モデルの認識精度を向上させることが可能です。