【HALCON】area_object_model_3d関数について - 3Dオブジェクトモデルの面積計算
2024-08-26
2024-08-26
HALCON
のarea_object_model_3d
オペレーターは、3Dオブジェクトモデルの全ての面の面積を計算するために使用されます。このオペレーターは、HALCON
の3Dビジョン技術の一環として提供されており、3Dオブジェクトの幾何学的特性を評価するための重要なツールです。
area_object_model_3dの概要
area_object_model_3d
オペレーターは、入力として3Dオブジェクトモデルを受け取り、その全ての面(例えば三角形や多角形)の面積を計算します。これにより、3Dモデルの正確な表面積を得ることが可能です。
area_object_model_3d
計算対象となる3Dオブジェクトモデルのハンドルを指定します。Area
計算された面積が出力されます。
使用例
以下は、HALCON
のHDevelop環境での使用例です。この例では、直方体の3Dオブジェクトモデルを生成し、それに対して面積を計算します。
gen_box_object_model_3d([0, 0, 0, 0, 0, 0], 3, 2, 1, ObjectModel3D)
convex_hull_object_model_3d(ObjectModel3D, ObjectModel3DConvexHull)
area_object_model_3d(ObjectModel3DConvexHull, Area)
このコードでは、gen_box_object_model_3d
で生成した直方体の3Dモデルに対して、凸包を適用し、その表面積をarea_object_model_3d
で計算しています。
マルチスレッドのサポート
area_object_model_3d
は、並列処理をサポートしています。このオペレーターは再入可能であり、非排他的な他のオペレーターと並行して実行できます。これにより、3Dモデルの処理が効率的に行われ、大規模なデータセットでも迅速に結果を得ることが可能です。
活用シーン
このオペレーターは、製造業や品質管理などの分野で、3Dオブジェクトの表面積を測定する際に特に有用です。例えば、金属部品やプラスチック製品の検査において、表面積の正確な測定は重要な指標となります。
HALCON
の3Dメトロロジーモジュールに含まれるこのオペレーターは、他の多くの3D操作とも組み合わせて使用することができます。たとえば、convex_hull_object_model_3d
やselect_object_model_3d
と組み合わせて、より高度な3D形状解析が可能です。