【HALCON】atan_image 関数について - 画像の各画素に対する逆正接値を計算する

【HALCON】atan_image 関数について - 画像の各画素に対する逆正接値を計算する

2024-08-28

2024-08-28

HALCONatan_image関数は、画像処理において非常に有用なツールです。この関数は、入力された画像の各画素に対して逆正接値(arctangent)を計算し、その結果を新しい画像として出力します。具体的には、各ピクセルの値を基にして、そのピクセルが持つ特定の角度情報を得ることができます。

atan_image関数の基本的な使用方法

atan_image関数は、次のような構文で使用されます。

atan_image(Image : : AtanImage)

引数の説明

  1. Image

    • 概要: Imageは、逆正接値を計算する対象の入力画像です。通常はグレースケール画像を使用します。
    • データ型: 画像型(Hobject
    • 例: read_image(Image, 'input_image.png')で画像を読み込んでから、このImageatan_image関数に渡します。
  2. AtanImage

    • 概要: AtanImageは、逆正接値を計算した結果を保持する出力画像です。関数が実行されると、この画像には各画素の逆正接値が格納されます。
    • データ型: 画像型(Hobject
    • 例: atan_image(Image, AtanImage)で、AtanImageに結果が保存されます。

atan_image関数の具体的な用途

atan_image関数は、以下のような場面で特に役立ちます。

  • エッジ検出: 画像内のエッジ部分を強調するために使用します。逆正接値を使うことで、エッジ部分の角度を正確に計算することができます。
  • 角度解析: 画像中の物体や形状の角度を解析する際に、この関数を使用して各画素の角度情報を取得します。
  • パターン認識: 角度情報を基に、特定のパターンや特徴を識別することが可能です。

例: エッジ検出におけるatan_imageの使用

エッジ検出にatan_imageを使用する場合、まず対象画像に対してsobel_ampなどのエッジ検出フィルタを適用し、その結果に対してatan_imageを適用します。これにより、エッジの方向情報が得られます。

以下に例を示します。

sobel_amp(Image, SobelImage, 'sum_abs', 3)
atan_image(SobelImage, AtanImage)

このコードでは、sobel_ampを使って画像のエッジを強調し、その結果に対してatan_imageを適用して角度情報を取得しています。

atan_image関数は、画像内の複雑な角度情報を効率的に解析するのに役立ちます。特に、エッジ検出や角度解析が必要な画像処理タスクにおいて、非常に効果的です。

参照:

atan_image

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