【HALCON】atan2_image 関数について - 画像の各画素に対する2つの画像間の逆正接値を計算する
2024-08-28
2024-08-28
HALCON
のatan2_image
関数は、2つの入力画像の各画素に対して逆正接値(arctangent)を計算し、その結果を新しい画像として出力するために使用されます。この関数は、画像処理において角度情報の抽出やエッジ検出など、さまざまな応用が可能です。
atan2_image関数の基本的な使用方法
atan2_image
関数は、次のような構文で使用されます。
atan2_image(ImageY: :ImageX: :Atan2Image)
ここで、ImageY
とImageX
は入力として与えられる2つの画像であり、Atan2Image
は出力される画像です。この出力画像には、ImageY
とImageX
の各ピクセル値に基づく逆正接値が格納されています。
atan2_image関数の具体的な用途
atan2_image
関数は、以下のような場面で特に役立ちます。
- エッジ検出の強化: 2つのエッジ検出結果画像間で角度情報を求め、エッジ方向の正確な解析を行います。
- 動きベクトルの解析: 連続するフレーム間での動きの方向を検出する際に、画像間の角度変化を解析できます。
- 表面解析: オブジェクトの表面角度を詳細に検出するために、表面の法線ベクトルを計算する際に役立ちます。
動きベクトル解析
動きベクトル解析にatan2_image
を使用する場合、2つの連続したフレームの画像を入力として使用し、それぞれの画素間の動きを計算します。
gradient_image(Image1, ImageGradX, ImageGradY, 'sobel')
atan2_image(ImageGradY, ImageGradX, Atan2Image)
このコードでは、まずgradient_image
を使用して各フレームの画像の勾配を計算し、その結果を元にatan2_image
で各画素間の逆正接値を計算して、動きの方向情報を取得しています。
atan2_image
を使うことで、画像内の複雑な角度情報を効率的に解析し、より精度の高い画像処理が可能となります。
参照:
atan2_image