【HALCON】compose_funct_1d 関数について - 1次元関数を合成する

【HALCON】compose_funct_1d 関数について - 1次元関数を合成する

2024-08-31

2024-08-31

HALCONcompose_funct_1d関数は、二つの1次元関数を合成して新たな関数を生成するために使用されます。この合成は、与えられた関数の定義域と値域を考慮して行われ、Borderオプションを使って境界の処理方法を指定することが可能です。

基本的な使用例

次に、compose_funct_1d関数を使った基本的なコード例を示します。

* 二つの関数を合成する
compose_funct_1d(Function1, Function2, "cyclic", &ComposedFunction)

このコードでは、Function1Function2という二つの1次元関数を合成し、その結果をComposedFunctionに格納します。Borderオプションにはcyclicを指定して、境界でのループを実現しています。

compose_funct_1d関数の引数

compose_funct_1d関数は以下の引数を受け取ります。

  • Function1
    合成する最初の1次元関数のハンドル
  • Function2
    合成するもう一つの1次元関数のハンドル
  • Border
    境界処理を指定するオプション。選択肢にはzero, constant, mirror, cyclicがあります。
  • ComposedFunction
    合成された結果の関数が格納されるハンドル

境界処理オプションの詳細

  • zero
    境界でゼロを使用する処理
  • constant
    境界で一定の値を使用する処理
  • mirror
    境界で関数を反転させる処理
  • cyclic
    境界で関数を周期的にループさせる処理

応用例

サイン波の合成

compose_funct_1d関数は、たとえばサイン波などの周期的な信号を合成するのに適しています。

* サイン波を合成する
compose_funct_1d(SineWave1, SineWave2, "cyclic", &CombinedWave)

この例では、二つのサイン波をcyclicオプションで合成し、結果をCombinedWaveとして取得します。これにより、周期的なパターンの信号が生成されます。

並列化の活用

compose_funct_1d関数は並列化が可能で、大規模なデータセットに対する処理時間の短縮が期待できます。以下のコードでは、並列処理を有効にした例を示します。

* 並列化を有効にする
set_system("num_threads", 4)

parallel(compose_funct_1d(Function1, Function2, "mirror", &ComposedFunction))

このコードでは、スレッド数を4に設定し、compose_funct_1d関数の実行を並列化しています。これにより、大量のデータを効率的に処理できます。

まとめ

HALCONcompose_funct_1d関数は、二つの1次元関数を合成して新しい関数を作成する強力なツールです。境界処理のオプションを適切に選択することで、さまざまな応用が可能となり、特に周期的な信号処理やデータの補間に役立ちます。

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