【HALCON】contlength 関数について - 輪郭の長さを計算する

HALCONのcontlength関数は、領域の輪郭長を計算するために使用されます。この関数は、画像内の領域における輪郭の長さを数値化し、その結果を返すことで、輪郭解析の一環として使用されます。

contlength関数の概要

contlength関数は、領域の輪郭に沿った全体の長さを計算します。この輪郭長は、画像解析や形状認識、品質管理などにおいて重要な情報を提供します。

関数のシグネチャ

void contlength(HRegion : region, HTuple* contLength);

• region
  輪郭長を計算する対象の領域を表します。
• contLength
  計算された輪郭長が格納される出力変数です。

使用例

以下は、HALCONのcontlength関数を使用して、描画された領域の輪郭長を計算し、その結果を表示する具体的な例です。

複数の領域の輪郭長を計算

#include "HalconCpp.h"
#include <iostream>
using namespace HalconCpp;

int main() {
  // ウィンドウを作成
  HWindow window(10, 10, 512, 512);

  // 領域を生成
  HRegion region;
  GenEmptyObj(&region);

  // 領域を描画し、輪郭長を計算
  for (int i = 0; i < 3; i++) {
    region = region.ConcatObj(window.DrawRegion());
  }

  // 輪郭長を計算
  HTuple contLength = region.Contlength();

  // 結果を表示
  for (int i = 0; i < 3; i++) {
    std::cout << "領域 " << i + 1 << " の輪郭長: " << contLength[i].D() << std::endl;
  }

  window.Click();
  return 0;
}

このコードでは、次の手順が実行されます。

1. ウィンドウの作成
   描画用のウィンドウを作成します。

2. 領域の生成と描画
   DrawRegion関数を使用して、3つの領域をユーザーに描画させます。

3. 輪郭長の計算
   Contlength関数を使って、各領域の輪郭長を計算します。

4. 結果の表示
   計算された輪郭長がコンソールに出力されます。

応用例

contlength関数は、以下のような応用例で役立ちます。

• 製品の形状検査
  輪郭の長さを計測することで、製品の形状が仕様に一致しているかを確認することができます。

• 形状解析
  輪郭長を基に、オブジェクトの幾何学的特性を評価し、物体の分類や特徴抽出に使用されます。

• ロボット工学
  ロボットの視覚システムで使用され、物体の輪郭を認識し、正確な位置決定や把持を行う際に役立ちます。

まとめ

HALCONのcontlength関数は、領域の輪郭長を計算するための有用なツールです。輪郭解析の一環として、さまざまな分野で活用されており、製品検査や形状認識、ロボット工学などで役立ちます。この関数を使用することで、精密な形状解析が可能になります。