【HALCON】convert_point_3d_cart_to_spher 関数について - 3D点をデカルト座標から球座標に変換する
2024-08-25
2024-08-25
HALCON
のconvert_point_3d_cart_to_spher
関数は、3D空間のデカルト座標(直交座標)を球座標に変換するためのツールです。デカルト座標は、通常、X、Y、Zの3軸で表されるのに対して、球座標では、半径r
、方位角θ
(phi)、仰角ϕ
(theta)で点を表します。この変換により、3D空間の位置を球の表面上の角度として表すことができ、特にカメラやセンサーの位置情報の処理に役立ちます。
convert_point_3d_cart_to_spher関数の概要
convert_point_3d_cart_to_spher
関数は、指定された3Dデカルト座標を球座標に変換します。球座標に変換することで、位置や方向をより効率的に表現でき、特に視覚的な評価や物体検出に使用されます。
関数のシグネチャ
void convert_point_3d_cart_to_spher(HTuple : X, HTuple : Y, HTuple : Z, HTuple* : R, HTuple* : Phi, HTuple* : Theta);
X
,Y
,Z
デカルト座標系での3D点の入力。R
球座標系での半径。Phi
球座標系での方位角(0から2πの範囲)。Theta
球座標系での仰角(-π/2からπ/2の範囲)。
使用例
以下は、HALCON
のconvert_point_3d_cart_to_spher
関数を使用して、3D点のデカルト座標を球座標に変換する例です。
デカルト座標から球座標への変換
HTuple X, Y, Z, R, Phi, Theta;
// 3D点のデカルト座標を指定
X = 10.0;
Y = 15.0;
Z = 20.0;
// デカルト座標を球座標に変換
convert_point_3d_cart_to_spher(X, Y, Z, &R, &Phi, &Theta);
// 結果を表示
printf("半径: %f\n", R.D());
printf("方位角 (Phi): %f\n", Phi.D());
printf("仰角 (Theta): %f\n", Theta.D());
このコードでは、3D空間内の点(10, 15, 20)を球座標に変換しています。変換後の半径R
、方位角Phi
、仰角Theta
がコンソールに出力されます。
応用例
convert_point_3d_cart_to_spher
関数は、以下のような応用で利用されています。
-
カメラ視点の計算
カメラの位置や方向を球座標で表し、視覚システムや3Dビジョンシステムでの評価に役立ちます。 -
3D物体の追跡
デカルト座標から球座標に変換することで、物体の動きをより直感的に解析することが可能です。 -
ロボットナビゲーション
ロボットが3D空間内で移動する際、球座標系を用いて位置や方向を効率的に計算します。
まとめ
HALCON
のconvert_point_3d_cart_to_spher
関数は、3D座標を球座標に変換するための重要なツールです。この関数を使用することで、3D空間内での位置や方向を角度として評価することができ、様々な分野での応用が可能となります。