【HALCON】convexity 関数について - 凸性の計算
2024-08-25
2024-08-25
HALCON
のconvexity
関数は、入力された領域や輪郭の凸性を計算するためのツールです。凸性は、形状がどの程度凸であるかを示す形状指標であり、値が1に近いほど、入力された領域や輪郭が完全な凸形状に近いことを意味します。この関数は、品質検査や形状解析において、形状の正確さや歪みを評価するために使用されます。
convexity関数の概要
convexity
関数は、領域または輪郭の凸包を計算し、その凸包の面積と元の領域の面積を比較して凸性の指標を計算します。凸性が1の場合、領域は完全な凸形状であり、値が小さくなるほど形状にくぼみや凹みが存在することを示します。
関数のシグネチャ
void convexity(HTuple : Region, HTuple* : Convexity);
Region
凸性を計算する対象の入力領域または輪郭。Convexity
計算された凸性の値が格納される出力。
使用例
以下は、HALCON
のconvexity
関数を使用して、領域の凸性を計算する具体例です。
領域の凸性を計算
HTuple Region, ConvexityValue;
// 領域の生成(例:矩形や円形領域)
gen_rectangle1(&Region, 100, 100, 200, 200);
// 領域の凸性を計算
convexity(Region, &ConvexityValue);
// 結果を表示
printf("領域の凸性: %f\n", ConvexityValue.D());
このコードでは、矩形領域の凸性を計算し、その結果を表示しています。矩形や円形のような完全な凸形状では、凸性の値は1に近くなります。
応用例
convexity
関数は、以下のような応用で使用されています。
-
品質検査
物体の形状が規定通りの凸形状であるかを確認する際に使用され、異常な形状や欠陥の検出に役立ちます。 -
形状解析
形状の凸性を数値化することで、オブジェクトの分類や特徴抽出に使用されます。 -
画像解析
凸性の値を基に、特定の形状やパターンを検出することができます。
まとめ
HALCON
のconvexity
関数は、領域や輪郭の凸性を計算するための有用なツールです。これにより、形状の正確さや形状解析における重要な指標を得ることができ、品質検査や物体認識の分野で広く活用されています。