【HALCON】convexity_xld 関数について - XLD輪郭の凸性を計算する

HALCONのconvexity_xld関数は、入力されたXLD輪郭の凸性を計算するためのツールです。凸性は、形状がどの程度凸であるかを示す形状指標であり、1に近い値は完全な凸形状を表し、値が小さくなるほど、形状にくぼみや凹みが存在することを示します。この関数は、品質検査や物体認識において形状の正確さを評価する際に役立ちます。

convexity_xld関数の概要

convexity_xld関数は、入力されたXLD輪郭やポリゴンの凸包を計算し、その凸包の周長や面積を基に形状の凸性を計算します。凸性は1の場合、入力された輪郭は完全な凸形状であり、値が小さい場合、くぼみや凹みがあることを示します。

関数のシグネチャ

void convexity_xld(HTuple : XLDContour, HTuple* : Convexity);

• XLDContour
  凸性を計算する対象の入力XLD輪郭。
• Convexity
  計算された凸性の値が格納される出力。

使用例

以下は、HALCONのconvexity_xld関数を使用して、XLD輪郭の凸性を計算する例です。

XLD輪郭の凸性を計算

HTuple XLDContour, ConvexityValue;

// XLD輪郭の生成（例：矩形や円形の輪郭）
gen_contour_polygon_xld(&XLDContour, [100, 200, 200, 100], [100, 100, 200, 200]);

// XLD輪郭の凸性を計算
convexity_xld(XLDContour, &ConvexityValue);

// 結果を表示
printf("XLD輪郭の凸性: %f\n", ConvexityValue.D());

このコードでは、XLD輪郭の凸性を計算し、その結果を表示しています。矩形や円形などの凸形状に対しては、凸性の値は1に近くなります。

応用例

convexity_xld関数は、以下のような応用で使用されています。

• 物体認識
  凸性の計算を通じて、物体の形状が基準に一致するかを確認し、異常な形状や欠陥を検出します。

• 形状解析
  凸性を数値化することで、物体の形状分類やパターン認識に活用されます。

• 品質管理
  生産ラインでの形状検査において、製品が規定された凸形状に沿っているかを確認します。

まとめ

HALCONのconvexity_xld関数は、XLD輪郭の凸性を計算するための強力なツールです。この関数を使用することで、形状の正確さを定量化し、品質管理や形状解析において重要な役割を果たします。