【HALCON】copy_rectangle 関数について - 矩形オブジェクトのコピー処理
2024-08-25
2024-08-25
HALCON
のcopy_rectangle
関数は、矩形オブジェクトを指定したウィンドウ間でコピーし、表示や操作を行うためのツールです。この関数を使用することで、バックグラウンドで作成したグラフィック要素を他のウィンドウにコピーし、表示したり編集することが可能になります。
copy_rectangle関数の概要
copy_rectangle
関数は、バックグラウンドで作成されたグラフィック要素(矩形など)を別のウィンドウにコピーするために使用されます。この機能は、非表示のウィンドウでオブジェクトを編集し、その後別のウィンドウに可視化する場合などに便利です。ウィンドウを複数使用して作業を行う際に役立ちます。
関数のシグネチャ
void copy_rectangle(HTuple : SourceWindowID, HTuple : DestinationWindowID);
SourceWindowID
矩形が描画されているソースウィンドウのID。DestinationWindowID
矩形をコピーする対象のウィンドウのID。
使用例
以下の例では、HALCON
のcopy_rectangle
関数を使用して、矩形をバックグラウンドのウィンドウから別のウィンドウにコピーしています。
HTuple SourceWindowID, DestinationWindowID;
// ソースウィンドウとデスティネーションウィンドウの設定
open_window(0, 0, 512, 512, 0, "visible", "", &SourceWindowID);
open_window(0, 0, 512, 512, 0, "buffer", "", &DestinationWindowID);
// ソースウィンドウに矩形を描画
draw_rectangle1(SourceWindowID, 100, 100, 200, 200);
// 矩形を別のウィンドウにコピー
copy_rectangle(SourceWindowID, DestinationWindowID);
このコードでは、まずソースウィンドウに矩形を描画し、その矩形を別のバッファウィンドウにコピーしています。これにより、バックグラウンド処理で作成したオブジェクトを別のウィンドウに転送し、表示や編集が可能となります。
応用例
copy_rectangle
関数は、以下のような応用で使用されています。
-
バックグラウンド処理
非表示のウィンドウでグラフィックを作成し、他のウィンドウで表示する場合に使用されます。 -
複数ウィンドウの表示
グラフィック要素を異なるウィンドウ間でコピーし、複数のウィンドウにわたって同じオブジェクトを表示します。 -
データの共有
グラフィックデータを他のウィンドウにコピーし、処理結果を視覚化する際に役立ちます。
まとめ
HALCON
のcopy_rectangle
関数は、矩形オブジェクトを複数のウィンドウにわたってコピーするための便利なツールです。この関数を使用することで、バックグラウンド処理を効率的に行い、グラフィック要素の表示や編集が簡単に行えます。