【HALCON】create_caltab 関数について - キャリブレーションプレートの作成
2024-08-25
2024-08-25
HALCON
のcreate_caltab
関数は、カメラ校正に必要なキャリブレーションプレートの設計ファイルを作成するためのツールです。特に、六角形に配置されたマークを利用したプレートは、精密なカメラキャリブレーションを実現するために重要です。この関数は、キャリブレーションプロセスの最初のステップとして、プレートの形状や配置に関する定義を生成します。
create_caltab関数の概要
create_caltab
関数は、次のような処理を行います。
- キャリブレーションプレートの作成: 六角形状に配置されたマークの数や位置を定義することで、キャリブレーションプレートの構成ファイルを生成します。このファイルは、カメラのキャリブレーションに使用される重要な要素です。
関数のシグネチャ
void create_caltab(HTuple : MarksPerRow, HTuple : NumRows, HTuple : MarkDiameter, HTuple : CalibTabDescription);
MarksPerRow
各行に含まれるマークの数。NumRows
プレートに含まれる行数。MarkDiameter
マークの直径。CalibTabDescription
出力されるキャリブレーションプレートの説明ファイル。
使用例
以下は、HALCON
のcreate_caltab
関数を使用してキャリブレーションプレートを作成する例です。
HTuple MarksPerRow, NumRows, MarkDiameter, CalibTabDescription;
// キャリブレーションプレートの定義
MarksPerRow = 8;
NumRows = 6;
MarkDiameter = 2.5;
// キャリブレーションプレートの作成
create_caltab(MarksPerRow, NumRows, MarkDiameter, &CalibTabDescription);
このコードでは、各行に8つのマーク、全体で6行、直径2.5mmのマークを持つキャリブレーションプレートを作成しています。このプレートは、カメラの内部パラメータの正確なキャリブレーションに使用されます。
応用例
create_caltab
関数は、次のような場面で使用されています。
-
工業用検査システム
生産ラインにおけるカメラキャリブレーションを通じて、高精度な位置決めと品質検査を実現します。 -
ロボティクス
ロボットアームの正確な動作と視覚認識を確保するために、カメラとロボットの位置関係を校正します。
まとめ
HALCON
のcreate_caltab
関数は、キャリブレーションプレートの設計と生成を効率的に行い、カメラの精密な校正を可能にする強力なツールです。工業用途やロボティクス分野でのカメラ校正において、非常に重要な役割を果たします。