【HALCON】create_drawing_object_text 関数について - インタラクティブに移動可能なテキストオブジェクトを作成する
2024-08-27
2024-08-27
HALCON
のcreate_drawing_object_text
関数は、ウィンドウ内で移動可能なテキストオブジェクトを作成するための関数です。このオブジェクトは、ユーザーがマウスなどを使用して自由に移動でき、テキストの位置をインタラクティブに調整することができます。
基本的な構文
create_drawing_object_text( : : Row, Column, String : DrawID)
この関数のシグネチャは以下の通りです。
Herror create_drawing_object_text(const HTuple& Row, const HTuple& Column, const HTuple& String, HTuple* DrawID)
Row
とColumn
にはテキストの表示位置を指定し、String
には表示するテキスト文字列を渡します。生成された描画オブジェクトのハンドルはDrawID
として返されます。
使用例
// テキストオブジェクトを生成
HTuple row = 100, column = 100, text = "Hello, HALCON!";
HTuple drawID;
create_drawing_object_text(row, column, text, &drawID);
// 描画オブジェクトをウィンドウにアタッチ
attach_drawing_object_to_window(windowID, drawID);
この例では、指定した座標(100, 100)
に「Hello, HALCON!」というテキストを表示し、そのテキストをウィンドウ内で自由に移動できるように設定します。
パラメータの詳細
Row
テキストの表示位置の行座標(Y座標)Column
テキストの表示位置の列座標(X座標)String
表示するテキスト内容DrawID
生成された描画オブジェクトのハンドル
注意点
- 描画オブジェクトは
attach_drawing_object_to_window
を使用してウィンドウにアタッチする必要があります。アタッチされた後、ユーザーはウィンドウ内でテキストをドラッグして移動できます。 - テキストのフォント設定は、
set_drawing_object_params
関数で調整できます。 - 描画オブジェクトが不要になった場合は、必ず明示的に解放する必要があります。
関連関数
attach_drawing_object_to_window
描画オブジェクトをウィンドウにアタッチします。set_drawing_object_params
描画オブジェクトのパラメータを設定します。get_drawing_object_iconic
描画オブジェクトに関連するアイコニックオブジェクトを取得します。
create_drawing_object_text
は、インタラクティブなユーザーインターフェースを構築する際に非常に便利なツールであり、HALCONウィンドウ内での動的なテキスト表示を可能にします。