【HALCON】crop_rectangle1 関数について - 矩形領域をクロップ

HALCONのcrop_rectangle1関数は、画像内の指定された矩形領域をクロップ（切り抜き）するための関数です。この関数を使用することで、画像の特定の矩形領域を抽出し、その部分のみを対象に処理を行うことができます。製造業の品質検査や、画像解析での関心領域（ROI）設定など、さまざまな場面で活用されます。

crop_rectangle1 関数の概要

crop_rectangle1関数は、画像の矩形領域を指定して、その部分をクロップします。これにより、不要な部分を排除して効率的に画像処理を進めることができます。クロップされた画像は新しいイメージとして返され、後続の処理に利用されます。

使用方法

crop_rectangle1関数は以下のように使用します。

crop_rectangle1 (Image, Row1, Column1, Row2, Column2, Part)

引数の説明

• Image
  クロップ対象となる画像を指定します。

• Row1
  クロップする矩形領域の左上隅の行座標を指定します。

• Column1
  クロップする矩形領域の左上隅の列座標を指定します。

• Row2
  クロップする矩形領域の右下隅の行座標を指定します。

• Column2
  クロップする矩形領域の右下隅の列座標を指定します。

• Part
  出力として、指定された矩形領域に基づいてクロップされた部分画像を受け取る変数です。

具体例

例えば、画像の特定の矩形領域をクロップして抽出したい場合、次のようにコードを記述します。

crop_rectangle1 (Image, 100, 50, 200, 150, Part)

このコードを実行すると、Imageの行座標100から200、列座標50から150の範囲で指定された矩形領域がクロップされ、その結果がPart変数に格納されます。

応用例

矩形領域のクロップは、製造業での部品の検査や、医療画像における病変部位の抽出など、多岐にわたる分野で利用されています。例えば、回路基板の特定部分を抽出して詳細に解析したい場合や、顕微鏡画像で特定の領域のみを取り出して分析する場合に、この技術が役立ちます。

まとめ

HALCONのcrop_rectangle1関数は、画像の特定矩形部分を抽出し、効率的に画像処理を行うための便利なツールです。この関数を使用して、さまざまな画像処理タスクを精度高く、効率的に実施してください。