【HALCON】decode_bar_code_rectangle2 関数について - 矩形領域のバーコードをデコード
2024-08-30
2024-08-30
HALCON
のdecode_bar_code_rectangle2
関数は、画像内の特定の矩形領域にあるバーコードをデコード(読み取り)するための関数です。この関数を使用することで、指定された領域内のバーコードを迅速かつ正確にデコードし、製品の識別や在庫管理、物流など、さまざまな分野で利用できます。
decode_bar_code_rectangle2 関数の概要
decode_bar_code_rectangle2
関数は、矩形領域を指定して、その中にあるバーコードを読み取るために使用されます。この関数を使うことで、画像内の特定の領域にフォーカスしてバーコードをデコードすることが可能です。製造業や物流などの場面で、特定のエリアに配置されたバーコードのデータ抽出に便利です。
使用方法
decode_bar_code_rectangle2
関数は以下のように使用します。
decode_bar_code_rectangle2 (Image, BarCodeHandle, Row, Column, Phi, Length1, Length2, DecodedDataStrings)
引数の説明
-
Image
デコード対象のバーコードを含む画像を指定します。 -
BarCodeHandle
使用するバーコードデコーダのハンドルを指定します。これは、バーコードの種類や読み取り方法を設定するために使用されます。 -
Row
矩形領域の中心の行座標を指定します。 -
Column
矩形領域の中心の列座標を指定します。 -
Phi
矩形領域の回転角度を指定します。 -
Length1
矩形領域の長い方の半径(長さ)を指定します。 -
Length2
矩形領域の短い方の半径(長さ)を指定します。 -
DecodedDataStrings
出力として、デコードされたバーコードのデータを受け取る文字列変数です。
具体例
例えば、特定の位置とサイズの矩形領域内にあるバーコードをデコードする場合、次のようにコードを記述します。
* バーコードデコーダの準備
create_bar_code_model('default', [], BarCodeHandle)
* 矩形領域内のバーコードのデコード
decode_bar_code_rectangle2(Image, BarCodeHandle, 100, 50, 0, 50, 30, DecodedDataStrings)
* デコードされたデータの表示
dev_disp_text(DecodedDataStrings, 'window', 12, 12, 'black', [], [])
この例では、指定された位置(Row
=100, Column
=50)とサイズ(Length1
=50, Length2
=30)の矩形領域内でバーコードをデコードします。デコードされたデータはDecodedDataStrings
に格納され、表示されます。
応用例
矩形領域内のバーコードのデコードは、製造業での特定部品の識別、物流におけるパッケージの管理、さらには小売業での商品スキャンなど、さまざまな分野で応用されています。例えば、特定のパッケージに貼られたバーコードをスキャンし、物流システムと連携させることで、在庫管理や配送追跡が可能になります。
まとめ
HALCON
のdecode_bar_code_rectangle2
関数は、画像内の特定の矩形領域にあるバーコードを迅速かつ正確にデコードするための強力なツールです。この関数を使用して、製造業や物流など、さまざまな分野で効率的なバーコード処理を実現してください。