【HALCON】derivate_gauss 関数について - ガウスフィルタを用いた導関数の計算
2024-08-30
2024-08-30
HALCON
のderivate_gauss
関数は、画像にガウスフィルタを適用し、その結果の導関数を計算するための関数です。この処理は、画像のノイズを低減しながらエッジを検出する際に非常に有効です。ガウスフィルタは、スムージング(平滑化)を行い、画像の微細なノイズを除去しつつ、重要なエッジ情報を保持するために使用されます。
derivate_gauss 関数の概要
derivate_gauss
関数は、入力画像にガウスフィルタを適用し、その後に微分を行って導関数を計算します。このプロセスにより、スムージングされたエッジ検出が可能となり、画像解析の精度を向上させることができます。特に、エッジ検出や輪郭抽出などの画像処理タスクにおいて有用です。
使用方法
derivate_gauss
関数は以下のように使用します。
derivate_gauss (Image, DerivGaussX, DerivGaussY, Sigma)
引数の説明
-
Image
ガウスフィルタと導関数を適用する入力画像を指定します。 -
DerivGaussX
出力として、X方向の導関数を受け取る変数です。 -
DerivGaussY
出力として、Y方向の導関数を受け取る変数です。 -
Sigma
ガウスフィルタの標準偏差を指定します。この値が大きいほど、スムージングが強くなります。
具体例
例えば、画像にガウスフィルタを適用し、その結果を用いてエッジを検出する場合、次のようにコードを記述します。
* 画像の読み込み
read_image (Image, 'example_image.png')
* ガウスフィルタと導関数の適用
Sigma := 1.0
derivate_gauss (Image, DerivGaussX, DerivGaussY, Sigma)
* X方向の導関数の表示
dev_disp_image (DerivGaussX)
* Y方向の導関数の表示
dev_disp_image (DerivGaussY)
この例では、まず画像を読み込み、derivate_gauss
関数を使用してガウスフィルタを適用し、X方向およびY方向の導関数を計算しています。その結果を表示することで、エッジを確認します。
応用例
derivate_gauss
関数は、エッジ検出、画像のシャープ化、さらには画像の特徴点検出など、さまざまな画像処理タスクに応用されます。特に、ノイズが多い画像に対してエッジを検出する場合、この関数は効果的です。
まとめ
HALCON
のderivate_gauss
関数は、ガウスフィルタを適用してスムージングしながら導関数を計算するための強力なツールです。この関数を使用して、画像のエッジ検出やノイズ除去を効率的に行い、高精度な画像解析を実現してください。