【HALCON】deserialize_cam_par 関数について - カメラパラメータのデシリアライズ

HALCONのdeserialize_cam_par関数は、保存されたカメラパラメータをデシリアライズして再利用するための関数です。カメラパラメータは、画像処理や3D計測での正確なキャリブレーションや解析に不可欠な要素であり、この関数を使用することで、以前に保存されたパラメータを簡単に再利用できます。

deserialize_cam_par 関数の概要

deserialize_cam_par関数は、シリアライズされたカメラパラメータを入力として受け取り、それをデシリアライズして、再び使用可能な状態に復元します。このプロセスにより、カメラパラメータの再利用が可能となり、キャリブレーション作業の効率を大幅に向上させることができます。

使用方法

deserialize_cam_par関数は以下のように使用します。

deserialize_cam_par (SerializedItem, CameraParam)

引数の説明

• SerializedItem
  デシリアライズするシリアライズ済みのカメラパラメータを指定します。これは、以前にserialize_cam_par関数を使用して保存されたデータです。

• CameraParam
  出力として、デシリアライズされたカメラパラメータを受け取る変数です。この変数を使用して、後続のカメラキャリブレーションや3D計測操作を行います。

具体例

例えば、以前に保存されたカメラパラメータを読み込み、それを使用して画像解析を行う場合、次のようにコードを記述します。

* シリアライズされたカメラパラメータをファイルから読み込み
read_serialized_item (SerializedItem, 'camera_params.bin')

* カメラパラメータをデシリアライズ
deserialize_cam_par (SerializedItem, CameraParam)

* デシリアライズされたカメラパラメータを使用して画像解析を実行
gen_image_to_world_plane (Image, CameraParam, WorldX, WorldY)

この例では、シリアライズされたカメラパラメータをファイルから読み込み、deserialize_cam_par関数でデシリアライズしています。その後、このパラメータを使用して画像のワールド座標変換を行います。

応用例

deserialize_cam_par関数は、キャリブレーションが必要な多くのカメラやシステムを扱う場合に特に有用です。保存されたカメラパラメータを迅速に再利用することで、キャリブレーション時間を削減し、システムの効率性を向上させることができます。

まとめ

HALCONのdeserialize_cam_par関数は、保存されたカメラパラメータを再利用するための強力なツールです。この関数を使用して、キャリブレーションプロセスを効率化し、精度の高い画像処理や3D計測を実現してください。