【HALCON】deserialize_data_code_2d_model 関数について - 2Dデータコードモデルのデシリアライズ

HALCONのdeserialize_data_code_2d_model関数は、保存された2Dデータコードモデルをデシリアライズして再利用するための関数です。2Dデータコードモデルは、QRコードやデータマトリックスなど、2次元のバーコードを認識するために使用されます。この関数を使用することで、以前に保存されたモデルを簡単に復元し再利用することができます。

deserialize_data_code_2d_model 関数の概要

deserialize_data_code_2d_model関数は、シリアライズされた2Dデータコードモデルを入力として受け取り、それをデシリアライズして再び使用可能な状態に復元します。これにより、モデルの再作成やトレーニングを省略し、効率的にコード認識を行うことが可能です。

使用方法

deserialize_data_code_2d_model関数は以下のように使用します。

deserialize_data_code_2d_model (SerializedItem, DataCode2DModelHandle)

引数の説明

• SerializedItem
  デシリアライズするシリアライズ済みの2Dデータコードモデルを指定します。これは、以前にserialize_data_code_2d_model関数を使用して保存されたデータです。

• DataCode2DModelHandle
  出力として、デシリアライズされた2Dデータコードモデルのハンドルを受け取る変数です。このハンドルを使用して、後続のコード読み取り操作を行います。

具体例

例えば、以前に保存された2Dデータコードモデルを読み込み、それを使用して新しい画像からデータコードを読み取る場合、次のようにコードを記述します。

* シリアライズされた2Dデータコードモデルをファイルから読み込み
read_serialized_item (SerializedItem, 'data_code_2d_model.bin')

* 2Dデータコードモデルをデシリアライズ
deserialize_data_code_2d_model (SerializedItem, DataCode2DModelHandle)

* デシリアライズされたモデルを使用して画像からデータコードを読み取る
find_data_code_2d (Image, SymbolXLDs, DataCode2DModelHandle, DecodedDataStrings)

この例では、シリアライズされた2Dデータコードモデルをファイルから読み込み、deserialize_data_code_2d_model関数でデシリアライズしています。その後、このモデルを使用して、画像から2Dデータコードを読み取ります。

応用例

deserialize_data_code_2d_model関数は、製造業や物流、品質管理など、2Dデータコードを頻繁に使用する業界で特に有用です。保存されたモデルを再利用することで、複数の製品ラインや異なる環境下でも一貫したコード認識を実現できます。

まとめ

HALCONのdeserialize_data_code_2d_model関数は、保存された2Dデータコードモデルを再利用するための強力なツールです。この関数を使用して、モデル作成の時間を節約し、高精度なコード認識を効率的に実現してください。