【HALCON】deserialize_descriptor_model 関数について - ディスクリプターモデルのデシリアライズ

HALCONのdeserialize_descriptor_model関数は、保存されたディスクリプターモデルをデシリアライズして再利用するための関数です。ディスクリプターモデルは、画像内の特徴点を抽出し、それらの特徴を表現するために使用されます。この関数を使用することで、以前に保存されたモデルを簡単に復元し再利用することが可能です。

deserialize_descriptor_model 関数の概要

deserialize_descriptor_model関数は、シリアライズされたディスクリプターモデルを入力として受け取り、それをデシリアライズして再び使用可能な状態に復元します。これにより、モデルの再作成やトレーニングを省略し、効率的に特徴点の検出やマッチングを行うことができます。

使用方法

deserialize_descriptor_model関数は以下のように使用します。

deserialize_descriptor_model (SerializedItem, DescriptorModelID)

引数の説明

• SerializedItem
  デシリアライズするシリアライズ済みのディスクリプターモデルを指定します。これは、以前にserialize_descriptor_model関数を使用して保存されたデータです。

• DescriptorModelID
  出力として、デシリアライズされたディスクリプターモデルのIDを受け取る変数です。このIDを使用して、後続の特徴点検出やマッチング操作を行います。

具体例

例えば、以前に保存されたディスクリプターモデルを読み込み、それを使用して新しい画像に対して特徴点を検出・マッチングする場合、次のようにコードを記述します。

* シリアライズされたディスクリプターモデルをファイルから読み込み
read_serialized_item (SerializedItem, 'descriptor_model_data.bin')

* ディスクリプターモデルをデシリアライズ
deserialize_descriptor_model (SerializedItem, DescriptorModelID)

* デシリアライズされたモデルを使用して特徴点を検出・マッチング
find_descriptor_model (Image, DescriptorModelID, 0, 0, 1, Score)

この例では、シリアライズされたディスクリプターモデルをファイルから読み込み、deserialize_descriptor_model関数でデシリアライズしています。その後、このモデルを使用して、画像内の特徴点を検出し、既存の特徴点とマッチングさせます。

応用例

deserialize_descriptor_model関数は、画像認識や物体検出において特に有用です。保存されたディスクリプターモデルを再利用することで、複数のプロジェクトや異なる環境下でも一貫した特徴点の検出とマッチングを実現できます。

まとめ

HALCONのdeserialize_descriptor_model関数は、保存されたディスクリプターモデルを再利用するための強力なツールです。この関数を使用して、特徴点検出やマッチングのプロセスを効率化し、高精度な画像解析を実現してください。