【HALCON】dev_set_part 関数について - 表示領域の設定

HALCONのdev_set_part関数は、画像を表示する際にウィンドウ内の特定の領域だけを表示するために使用されます。この関数を利用することで、画像の一部を拡大表示したり、表示する範囲を制限することができます。

dev_set_part 関数の概要

dev_set_part関数は、画像の表示領域を設定します。この領域は、ウィンドウ内に表示される部分を定義するもので、画像の一部だけを表示したり、特定の領域にフォーカスした表示が可能になります。

使用方法

dev_set_part関数の基本的な使用方法は以下の通りです。

dev_set_part (Row1, Column1, Row2, Column2)

引数の説明

• Row1, Column1
  表示領域の左上の角の行と列の座標を指定します。
• Row2, Column2
  表示領域の右下の角の行と列の座標を指定します。

具体例

次に、dev_set_part関数を使用して表示領域を設定する簡単な例を示します。

* 表示領域を画像の中央部分に設定
Row1 := 100
Column1 := 100
Row2 := 300
Column2 := 300
dev_set_part (Row1, Column1, Row2, Column2)

* 設定された領域内に画像を表示
disp_image (Image, WindowHandle)

この例では、画像の中央部分（100, 100）から（300, 300）の範囲だけがウィンドウに表示されます。

応用例

dev_set_part関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• 画像の拡大表示
  画像の一部を拡大して詳細に表示する場合に使用します。
• 領域のフォーカス表示
  画像全体ではなく、特定の領域にフォーカスして表示するために使用します。
• ユーザーインターフェースの最適化
  ウィンドウの表示領域を調整して、ユーザーが見やすい部分だけを表示します。

まとめ

HALCONのdev_set_part関数は、画像の表示領域を柔軟に設定できる便利なツールです。この関数を利用することで、画像処理や表示の際に特定の領域にフォーカスを当て、ユーザーが必要とする情報を強調して表示することが可能になります。