【HALCON】disp_arc 関数について - 円弧の表示

HALCONのdisp_arc関数は、指定されたパラメータに基づいて円弧を画像内に表示するための関数です。この関数を使用することで、特定の位置や角度に円弧を正確に描画し、画像解析やデータの可視化に役立てることができます。

disp_arc 関数の概要

disp_arc関数は、指定された中心点、半径、開始角度、終了角度に基づいて円弧を描画します。描画された円弧は、画像内で特定の領域や角度を強調表示するために使用され、ビジュアル解析の際に役立ちます。また、円弧の描画は、GUIアプリケーションの開発やデータの視覚的なフィードバックを提供するための重要な手段となります。

使用方法

disp_arc関数の基本的な使用方法は以下の通りです。

disp_arc(WindowHandle, Row, Column, Radius, StartAngle, EndAngle)

• WindowHandle
  円弧を表示するウィンドウのハンドルを指定します。

• Row
  円弧の中心の行座標を指定します。

• Column
  円弧の中心の列座標を指定します。

• Radius
  円弧の半径を指定します。

• StartAngle
  円弧の開始角度を指定します。角度はラジアン単位で指定します。

• EndAngle
  円弧の終了角度を指定します。角度はラジアン単位で指定します。

具体例

以下は、disp_arc関数を使用して画像内に円弧を表示する例です。

* ウィンドウの生成
dev_open_window(0, 0, 512, 512, 'black', WindowHandle)

* 円弧の描画
Row := 256
Column := 256
Radius := 100
StartAngle := 0
EndAngle := 3.14159 / 2
disp_arc(WindowHandle, Row, Column, Radius, StartAngle, EndAngle)

* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'Arc Displayed', 'window', 12, 12, 'white', 'true')

この例では、ウィンドウを開き、中心座標が(256, 256)、半径が100、開始角度が0ラジアン、終了角度がπ/2ラジアンの円弧を描画しています。描画された円弧は、画像内の特定の領域を視覚的に強調するために使用されます。

disp_arc の応用

この関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• ビジュアル解析
  画像内の特定の領域を円弧で強調し、解析をサポートします。

• データ可視化
  データの視覚的な表示として円弧を使用し、情報を直感的に伝達します。

• GUI開発
  ユーザーインターフェース内で円弧を描画し、インタラクティブなフィードバックを提供します。

まとめ

HALCONのdisp_arc関数は、画像内に円弧を描画するための強力なツールです。この関数を利用することで、画像解析やデータ可視化の精度を向上させ、特定の領域や角度を強調表示することが可能になります。