【HALCON】disp_arrow 関数について - 矢印の表示
2024-09-02
2024-09-02
HALCON
のdisp_arrow
関数は、指定された始点と終点に基づいて画像内に矢印を表示するための関数です。この関数を使用することで、ベクトル情報やデータの方向性を視覚的に表現し、解析結果を直感的に伝えることができます。
disp_arrow 関数の概要
disp_arrow
関数は、画像内の指定された座標間に矢印を描画します。矢印は、ベクトルの方向や大きさを示すために使用され、視覚的なフィードバックとしてデータの流れや関係性を表現する際に役立ちます。矢印のサイズや形状は、矢印の頭部と尾部の長さや幅を調整することでカスタマイズできます。
使用方法
disp_arrow
関数の基本的な使用方法は以下の通りです。
disp_arrow(WindowHandle, Row1, Column1, Row2, Column2, Size)
-
WindowHandle
矢印を表示するウィンドウのハンドルを指定します。 -
Row1
矢印の始点の行座標を指定します。 -
Column1
矢印の始点の列座標を指定します。 -
Row2
矢印の終点の行座標を指定します。 -
Column2
矢印の終点の列座標を指定します。 -
Size
矢印の頭部のサイズを指定します。この値で矢印の頭部の長さと幅が決定されます。
具体例
以下は、disp_arrow
関数を使用して画像内に矢印を表示する例です。
* ウィンドウの生成
dev_open_window(0, 0, 512, 512, 'black', WindowHandle)
* 矢印の描画
Row1 := 100
Column1 := 100
Row2 := 300
Column2 := 300
Size := 20
disp_arrow(WindowHandle, Row1, Column1, Row2, Column2, Size)
* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'Arrow Displayed', 'window', 12, 12, 'white', 'true')
この例では、ウィンドウを開き、(100, 100)から(300, 300)までの座標間に矢印を描画しています。矢印の頭部のサイズは20ピクセルに設定されており、これにより矢印の方向とベクトルの強さが視覚的に表示されます。
disp_arrow の応用
この関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。
-
ベクトルフィールドの可視化
画像内でベクトルの方向と強さを示し、データの流れや力の関係を視覚化します。 -
データの方向性表示
データの進行方向や影響を直感的に示すために、矢印を使用して情報を伝達します。 -
GUI開発
インタラクティブなインターフェース内で矢印を描画し、ユーザーの操作やデータの変化をフィードバックします。
まとめ
HALCON
のdisp_arrow
関数は、画像内に矢印を描画するための強力なツールです。この関数を利用することで、データの方向性やベクトル情報を視覚的に表現し、解析結果を直感的に伝えることが可能になります。