【HALCON】disp_cross 関数について - 画像上のクロスマーク表示

HALCONのdisp_cross関数は、画像上にクロスマークを表示するための機能を提供します。これにより、特定の座標やポイントを視覚的に強調することができ、画像解析のデバッグや結果の確認に役立ちます。

disp_cross 関数の概要

disp_cross関数は、指定した位置にクロスマークを描画します。このクロスマークは、指定されたサイズと色で表示され、特定のポイントを強調するのに便利です。例えば、検出された特徴点や座標の位置を示す際に使用されます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

disp_cross(WindowHandle, Row, Column, Size, Color)

• WindowHandle
  クロスマークを表示するウィンドウのハンドル。
• Row
  クロスマークを表示する行の座標（y座標）。
• Column
  クロスマークを表示する列の座標（x座標）。
• Size
  クロスマークのサイズ。
• Color
  クロスマークの色。

具体例

以下に、disp_cross関数を使用した基本的な例を示します。

* 画像の読み込みと表示
read_image(Image, 'input_image.jpg')
open_window(0, 0, Width, Height, 'black', '', WindowHandle)
disp_image(Image, WindowHandle)

* クロスマークの表示
disp_cross(WindowHandle, 200, 150, 20, 'red')

* ウィンドウを開いたままにする
wait_seconds(5)

* ウィンドウの終了
close_window(WindowHandle)

この例では、画像上の特定の座標（200, 150）に赤いクロスマークを表示しています。マークのサイズは20ピクセルです。

応用例

disp_cross関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• 特徴点の強調
  画像解析で検出された特徴点を示す際に使用できます。

• 座標の可視化
  特定の座標やポイントをユーザーに示したい場合に適しています。

• デバッグ
  処理結果の確認やデバッグ時に、注目すべきポイントを強調することで、作業が効率化されます。

まとめ

HALCONのdisp_cross関数は、画像上にクロスマークを表示することで、特定のポイントを強調できる便利なツールです。解析やデバッグの際に、重要な座標や特徴点を視覚的に確認するために役立ちます。この関数を活用して、画像解析の精度や効率を向上させましょう。