【HALCON】disp_rectangle1 関数について - 画像上の矩形描画

HALCONのdisp_rectangle1関数は、画像上に軸に平行な矩形を描画するための機能を提供します。これにより、特定の領域やエリアを視覚的に強調し、画像解析やデバッグを効率的に行うことができます。

disp_rectangle1 関数の概要

disp_rectangle1関数は、指定された座標に基づいて、軸に平行な矩形を画像上に描画します。この矩形は、始点と終点の座標を指定することで描画され、画像内の特定の領域を視覚的に強調するのに便利です。例えば、特定のエリアを示したり、解析対象を強調したりする際に使用されます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

disp_rectangle1(WindowHandle, Row1, Column1, Row2, Column2)

• WindowHandle
  矩形を描画するウィンドウのハンドル。
• Row1
  矩形の始点の行座標（y座標）。
• Column1
  矩形の始点の列座標（x座標）。
• Row2
  矩形の終点の行座標（y座標）。
• Column2
  矩形の終点の列座標（x座標）。

この関数を使用することで、指定した範囲に矩形を描画することができます。

具体例

以下に、disp_rectangle1関数を使用した基本的な例を示します。

* 画像の読み込みと表示
read_image(Image, 'input_image.jpg')
open_window(0, 0, Width, Height, 'black', '', WindowHandle)
disp_image(Image, WindowHandle)

* 矩形の表示
disp_rectangle1(WindowHandle, 100, 50, 200, 150)

* ウィンドウを開いたままにする
wait_seconds(5)

* ウィンドウの終了
close_window(WindowHandle)

この例では、画像上の座標(100, 50)から(200, 150)までの範囲に矩形を描画しています。この矩形は画像内の特定の領域を強調するために使用されます。

応用例

disp_rectangle1関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• 領域の強調表示
  画像解析で検出された特定のエリアや領域を矩形で強調する際に使用できます。

• 解析結果の可視化
  矩形を描画して、解析結果を視覚的に示すことで、結果の理解や評価を容易にします。

• デバッグ
  処理中の画像で特定のエリアを強調し、解析アルゴリズムの精度を確認する際に役立ちます。

まとめ

HALCONのdisp_rectangle1関数は、画像上に軸に平行な矩形を描画するための便利なツールです。特定の領域やエリアを視覚的に強調し、解析結果の評価やデバッグ作業を効率的に行うことができます。この関数を活用して、画像解析におけるデータの可視化と理解をさらに深めましょう。