【HALCON】disp_rectangle2 関数について - 任意の角度の矩形表示
2024-09-03
2024-09-03
HALCON
のdisp_rectangle2
関数は、任意の角度で回転した矩形を画像上に描画するための機能を提供します。これにより、特定の領域や形状を強調し、画像解析やデバッグを効果的に行うことができます。
disp_rectangle2 関数の概要
disp_rectangle2
関数は、指定された中心座標、角度、長軸および短軸の長さに基づいて、回転した矩形を画像上に描画します。この矩形は任意の角度で配置できるため、軸に平行でない形状の強調や、特定のエリアの視覚化に非常に便利です。
使用方法
基本的な使用方法は以下の通りです。
disp_rectangle2(WindowHandle, Row, Column, Phi, Length1, Length2)
WindowHandle
矩形を描画するウィンドウのハンドル。Row
矩形の中心の行座標(y座標)。Column
矩形の中心の列座標(x座標)。Phi
矩形の回転角度(ラジアン単位)。Length1
矩形の長軸の半分の長さ。Length2
矩形の短軸の半分の長さ。
この関数を使用することで、任意の角度に回転した矩形を描画することができます。
具体例
以下に、disp_rectangle2
関数を使用した基本的な例を示します。
* 画像の読み込みと表示
read_image(Image, 'input_image.jpg')
open_window(0, 0, Width, Height, 'black', '', WindowHandle)
disp_image(Image, WindowHandle)
* 矩形の表示
disp_rectangle2(WindowHandle, 200, 150, rad(30), 100, 50)
* ウィンドウを開いたままにする
wait_seconds(5)
* ウィンドウの終了
close_window(WindowHandle)
この例では、画像上の座標(200, 150)を中心に、長軸100ピクセル、短軸50ピクセル、30度回転した矩形を描画しています。
応用例
disp_rectangle2
関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。
-
回転矩形の強調表示
回転した矩形領域を強調表示する際に使用できます。これは、軸に平行でないオブジェクトの解析に特に役立ちます。 -
解析結果の可視化
矩形を描画して、解析結果を視覚的に示すことで、結果の理解や評価を容易にします。 -
デバッグ
特定のエリアを強調し、画像処理アルゴリズムの精度を確認する際に役立ちます。
まとめ
HALCON
のdisp_rectangle2
関数は、任意の角度で回転した矩形を画像上に描画するための便利なツールです。この関数を使用することで、画像内の特定のエリアや形状を強調し、解析結果の評価やデバッグ作業を効率的に行うことができます。disp_rectangle2
を活用して、画像解析におけるデータの可視化と理解をさらに深めましょう。