【HALCON】draw_ellipse 関数について - インタラクティブな楕円の描画

HALCONのdraw_ellipse関数は、ユーザーがインタラクティブに画像上で楕円を描画するためのツールです。マウス操作を使って楕円の中心、長軸・短軸の半径、回転角を指定し、その結果を画像上に描画できます。この関数は、楕円形の関心領域（ROI）を設定したり、特定のオブジェクトを強調する際に非常に有効です。

draw_ellipse 関数の概要

draw_ellipse関数は、ユーザーがインタラクティブに楕円の中心座標（Row, Column）、長軸および短軸の半径（Radius1, Radius2）、および回転角（Phi）を指定することで、画像上に楕円を描画するために使用されます。ユーザーは、マウスを使用して楕円を自由に設定し、その結果を取得することができます。

使用方法

draw_ellipse関数の基本的な使用方法は以下の通りです。

draw_ellipse(WindowHandle, Row, Column, Phi, Radius1, Radius2)

• WindowHandle
  楕円を描画するウィンドウのハンドル。
• Row, Column
  描画された楕円の中心座標（行・列）。
• Phi
  描画された楕円の回転角（ラジアン）。
• Radius1
  楕円の短軸半径。
• Radius2
  楕円の長軸半径。

この関数では、ユーザーがインタラクティブに楕円のパラメータを指定し、描画された楕円の中心、回転角、および半径が返されます。

具体例

以下に、draw_ellipse関数を使用してインタラクティブに楕円を描画する具体例を示します。

* インタラクティブな楕円の描画
draw_ellipse(WindowHandle, Row, Column, Phi, Radius1, Radius2)

* 描画結果を表示
disp_ellipse(WindowHandle, Row, Column, Phi, Radius1, Radius2)

この例では、ユーザーがインタラクティブに楕円のパラメータ（中心座標、回転角、長軸・短軸半径）を指定し、その結果を基に楕円をウィンドウに表示します。

応用例

draw_ellipseは、以下のようなシナリオで使用されます。

• 楕円形ROIの設定
  画像処理タスクで、楕円形の関心領域（ROI）を設定し、特定のエリアやオブジェクトを強調する際に利用されます。

• オブジェクト検出の可視化
  検出されたオブジェクトの周囲に楕円を描画し、その形状や位置を示すために使用されます。

• ユーザーインタラクションのサポート
  GUIベースの画像処理アプリケーションで、ユーザーが手動で楕円を設定する際に活用されます。

注意点

draw_ellipseを使用する際には、楕円の描画範囲がウィンドウの範囲内に収まるように注意する必要があります。また、描画後の楕円の位置や大きさを適切に取得し、後続の画像処理に使用するために確認が重要です。

まとめ

HALCONのdraw_ellipse関数は、ユーザーがインタラクティブに楕円を描画するための便利なツールです。楕円形のROI設定や、オブジェクトの周囲を楕円で強調表示する際に役立ち、ユーザーインターフェースを伴うアプリケーションにも広く応用されています。