【HALCON】draw_nurbs 関数について - NURBSの描画

HALCONのdraw_nurbs関数は、NURBS（Non-Uniform Rational B-Splines）をインタラクティブに描画するための強力なツールです。NURBSは、複雑な曲線や曲面を正確に表現するための数学的な手法であり、CAD（コンピュータ支援設計）やCG（コンピュータグラフィックス）の分野で広く使用されています。この関数を使うことで、ユーザーは精密なカーブを自由に描画し、それらを画像処理アプリケーションに適用することができます。

draw_nurbs 関数の概要

draw_nurbs関数は、ユーザーがグラフィカルインターフェースを通じてNURBSを描画できるようにする機能を提供します。この関数を利用することで、曲線の制御点やノットベクトルをインタラクティブに設定し、NURBSを生成することが可能です。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

draw_nurbs(WindowHandle, Degree, ControlPoints, Knots, Weights)

• WindowHandle
  NURBSを描画するウィンドウのハンドル。
• Degree
  NURBSの次数を指定します。
• ControlPoints
  NURBSの制御点を定義するリスト。
• Knots
  ノットベクトルを指定します。
• Weights
  各制御点の重みを指定します。

具体例

以下に、draw_nurbs関数を使用してNURBSを描画する例を示します。

* ウィンドウの生成
open_window(0, 0, 512, 512, 'black', '', WindowHandle)

* NURBSの描画
draw_nurbs(WindowHandle, Degree, ControlPoints, Knots, Weights)

* 結果の表示
disp_nurbs(WindowHandle, Degree, ControlPoints, Knots, Weights)

この例では、ウィンドウ内でNURBSをインタラクティブに描画し、その結果を表示します。

応用例

draw_nurbs関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• CADアプリケーション
  精密な曲線や形状の設計やモデリングに利用できます。
• CG制作
  複雑なキャラクターやオブジェクトの形状を精密に表現するために使用されます。
• 画像処理
  画像内の特定のエリアを精密に定義し、その形状に基づいて処理を行う場合に利用可能です。

まとめ

HALCONのdraw_nurbs関数は、NURBSをインタラクティブに描画し、複雑な曲線や形状を精密に作成するための強力なツールです。この関数を利用することで、画像処理の幅が広がり、より高度なアプリケーションに対応できるようになります。