【HALCON】elliptic_axis 関数について - 楕円の軸長計算

HALCONのelliptic_axis関数は、画像中の領域を楕円として近似し、その主軸および副軸の長さを計算するためのツールです。楕円の主軸と副軸の長さは、領域の形状解析において重要な指標であり、これらの計算は、形状の特性を定量化するのに役立ちます。この関数を使用することで、画像内の領域を楕円としてモデル化し、その形状に関する情報を得ることが可能になります。

elliptic_axis 関数の概要

elliptic_axis関数は、画像中の領域を楕円で近似し、その楕円の主軸（最も長い直径）および副軸（最も短い直径）の長さを計算します。この楕円の近似は、領域の形状を簡単に理解するための有効な手段であり、画像解析において多くの応用が可能です。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

elliptic_axis(Region, Ra, Rb)

• Region
  処理対象となる画像領域（オブジェクト）。
• Ra
  計算された主軸の長さが格納される変数。
• Rb
  計算された副軸の長さが格納される変数。

具体例

以下に、elliptic_axis関数を使用して画像中の領域の楕円軸長を計算する例を示します。

* 画像の読み込みと領域の分割
read_image(Image, 'example_image')
threshold(Image, Region, 128, 255)

* 楕円の軸長計算
elliptic_axis(Region, Ra, Rb)

* 結果の表示
disp_message(WindowHandle, 'Ra: ' + Ra + ', Rb: ' + Rb, 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、指定した領域の楕円主軸長と副軸長を計算し、その結果を表示します。

応用例

elliptic_axis関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• 形状分類
  楕円軸長を利用して、物体の形状を定量的に比較し、分類することができます。
• 品質検査
  製品の形状が規定の範囲内であるかを確認するために、主軸と副軸の長さを評価します。
• 画像解析
  領域の形状を単純な楕円としてモデル化し、その特性を分析します。

まとめ

HALCONのelliptic_axis関数は、画像中の領域を楕円として近似し、その主軸および副軸の長さを計算するための強力なツールです。この関数を利用することで、領域の形状解析を簡単かつ効果的に行い、様々な画像処理タスクにおいてその結果を応用することが可能です。