【HALCON】enquire_reject_class_box 関数について - ボックスの拒否クラス情報の取得
2024-09-04
2024-09-04
HALCON
のenquire_reject_class_box
関数は、指定されたボックス領域に対して、その拒否クラス情報を取得するためのツールです。拒否クラス情報は、分類器がオブジェクトを正しく認識できなかった場合に、そのオブジェクトがどのクラスから拒否されたかを示すデータです。この関数を使用することで、分類エラーの原因を特定し、分類器の性能改善やエラー解析に役立てることができます。
enquire_reject_class_box 関数の概要
enquire_reject_class_box
関数は、画像内の特定のボックス領域に関連する拒否クラス情報を取得します。この情報は、分類器がその領域をどのクラスにも正しく分類できなかった場合に提供され、拒否されたクラスに関する詳細を提供します。このデータを分析することで、分類器のエラーを理解し、改善策を講じることが可能になります。
使用方法
enquire_reject_class_box
関数の基本的な使用方法は以下の通りです。
enquire_reject_class_box(ClassifierHandle, Box, RejectClass)
ClassifierHandle
拒否クラス情報を取得するために使用される分類器のハンドル。Box
拒否クラス情報を取得したい領域を指定します(通常はボックス領域)。RejectClass
取得された拒否クラス情報が格納される変数。
具体例
以下に、enquire_reject_class_box
関数を使用して特定領域の拒否クラス情報を取得する例を示します。
* 分類器の読み込み
read_class_box(ClassifierHandle, 'classifier_file')
* ボックス領域の定義
gen_rectangle1(Box, 100, 100, 200, 200)
* 拒否クラス情報の取得
enquire_reject_class_box(ClassifierHandle, Box, RejectClass)
* 結果の表示
disp_message(WindowHandle, 'Reject Class: ' + RejectClass, 'window', 12, 12, 'black', 'true')
この例では、指定されたボックス領域の拒否クラス情報を取得し、その結果を表示します。
応用例
enquire_reject_class_box
関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。
- 分類器の性能評価
分類器が特定のクラスを正しく識別できなかった理由を分析し、分類器の改善に役立てます。 - エラー解析
誤分類された領域の拒否クラス情報を分析することで、エラーの原因を特定し、分類精度を向上させます。 - 品質管理
製品の検査において、分類器がどのクラスを拒否したかを分析し、製品の品質を評価します。例えば、検査対象物が正しく分類されなかった場合に、拒否クラス情報を確認することで、どのような要素が誤分類の原因であったかを調査できます。
まとめ
HALCON
のenquire_reject_class_box
関数は、指定されたボックス領域に対する拒否クラス情報を取得するための強力なツールです。この関数を活用することで、分類器の誤認識を詳細に解析し、その性能改善に役立てることができます。また、エラー解析や品質管理においても、分類精度の向上に大いに貢献する機能です。