【HALCON】find_1d_bar_code 関数について - 1Dバーコードの検出と読み取り

HALCONのfind_1d_bar_code関数は、画像から1Dバーコードを検出し、内容を読み取るためのツールです。1Dバーコードは、一般的に製品の識別や在庫管理などに使用される横方向に並んだ線で構成されたコードです。この関数を利用することで、産業オートメーションや物流などの分野で迅速かつ正確にバーコードを読み取ることが可能になります。

find_1d_bar_code 関数の概要

find_1d_bar_code関数は、指定された画像内で1Dバーコードを検出し、その情報を解析して内容を読み取ります。この関数は、様々なタイプの1Dバーコードに対応しており、バーコードが存在する位置や角度に関わらず正確に検出・読み取りが可能です。

使用方法

find_1d_bar_code関数の基本的な使用方法は以下の通りです。

find_1d_bar_code(Image, SymbolName, BarCodeHandle, CodeType, DecodedData)

• Image
  検出と読み取りを行う対象の画像。
• SymbolName
  検出されたバーコードのシンボル名が格納される変数。
• BarCodeHandle
  バーコード検索用のハンドル。
• CodeType
  読み取るバーコードの種類（例: ‘EAN13’, ‘CODE128’ など）。
• DecodedData
  読み取られたバーコードの内容が格納される変数。

具体例

以下に、find_1d_bar_code関数を使用して1Dバーコードを検出し、読み取る例を示します。

* 画像の読み込み
read_image(Image, 'barcode_example_image')

* バーコード検索用ハンドルの生成
create_bar_code_model(BarCodeHandle)

* 1Dバーコードの検出と読み取り
find_1d_bar_code(Image, SymbolName, BarCodeHandle, 'EAN13', DecodedData)

* 結果の表示
disp_message(WindowHandle, 'Decoded Data: ' + DecodedData, 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、画像内に存在する1Dバーコード（EAN13形式）を検出し、その内容を読み取って表示します。読み取られたバーコードのデータはDecodedData変数に格納されます。

応用例

find_1d_bar_code関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• 産業オートメーション
  生産ラインでの製品識別や追跡に使用されます。
• 物流
  パッケージのバーコードを読み取って、配送情報や在庫管理を行います。
• 在庫管理
  倉庫内の製品バーコードを読み取ることで、在庫の追跡と管理が容易になります。
• 製品追跡
  各製品に付けられたバーコードを基に、製造から出荷までの追跡を行います。

まとめ

HALCONのfind_1d_bar_code関数は、1Dバーコードを正確かつ迅速に検出・読み取りするための強力なツールです。産業オートメーション、物流、在庫管理、製品追跡などの幅広い分野で利用可能で、作業の効率化や精度向上に貢献します。1Dバーコードの内容をすばやく読み取ることで、製品の識別や管理がよりスムーズに行えるようになります。

バーコードの種類や検出条件に柔軟に対応できるため、複雑な環境でも高い信頼性を提供します。バーコードの形式や角度を問わず、読み取りの精度を保つことができるため、信頼性の高い産業用アプリケーションにおいて不可欠なツールです。これにより、効率的な生産管理や物流プロセスの最適化が可能となります。