【HALCON】find_2d_bar_code 関数について - 2Dバーコードの検出と読み取り

HALCONのfind_2d_bar_code関数は、画像から2Dバーコードを検出し、その内容を読み取るためのツールです。2Dバーコードは、縦横の二次元構造で情報を保持するコードで、QRコードやデータマトリックスが代表的です。この関数を使用することで、産業オートメーション、物流、製品トラッキングなど、幅広い分野で2Dバーコードの迅速かつ正確な解析が可能になります。

find_2d_bar_code 関数の概要

find_2d_bar_code関数は、指定された画像内で2Dバーコードを検出し、その情報を解析して内容を読み取ります。QRコード、データマトリックス、PDF417など、様々な2Dバーコードに対応しており、画像内のバーコードがどのような角度や位置にあっても正確に検出・読み取りが可能です。

使用方法

find_2d_bar_code関数の基本的な使用方法は以下の通りです。

find_2d_bar_code(Image, SymbolName, BarCodeHandle, DecodedData)

• Image
  検出と読み取りを行う対象の画像。
• SymbolName
  検出されたバーコードのシンボル名が格納される変数。
• BarCodeHandle
  2Dバーコード検索用のハンドル。
• DecodedData
  読み取られたバーコードの内容が格納される変数。

具体例

以下に、find_2d_bar_code関数を使用して2Dバーコードを検出し、読み取る例を示します。

* 画像の読み込み
read_image(Image, '2d_barcode_example_image')

* 2Dバーコード検索用ハンドルの生成
create_2d_bar_code_model(BarCodeHandle)

* 2Dバーコードの検出と読み取り
find_2d_bar_code(Image, SymbolName, BarCodeHandle, DecodedData)

* 結果の表示
disp_message(WindowHandle, 'Decoded Data: ' + DecodedData, 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、入力画像内に存在する2Dバーコードを検出し、その内容を読み取って表示します。読み取られたバーコードのデータはDecodedData変数に格納されます。

応用例

find_2d_bar_code関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• 産業オートメーション
  生産ラインでの製品識別やトラッキングに使用されます。
• 物流
  パッケージの2Dバーコードを読み取って、配送情報や在庫管理を行います。
• 製品トラッキング
  各製品に付けられたQRコードやデータマトリックスを基に、製造から出荷までのトラッキングを行います。
• モバイルアプリケーション
  スマートフォンでのQRコード読み取りや認証に使用されます。

まとめ

HALCONのfind_2d_bar_code関数は、2Dバーコードを画像から検出し、内容を正確に読み取るための強力なツールです。この関数を使用することで、産業オートメーションや物流、製品トラッキングなどの分野で、効率的かつ信頼性の高いバーコード処理が可能になります。