【HALCON】fwrite_serialized_item 関数について - シリアライズされたアイテムの書き込み
2024-09-04
2024-09-04
HALCON
のfwrite_serialized_item
関数は、シリアライズされたアイテムをファイルに書き込むためのツールです。この関数を使用することで、画像処理モデルやデータ構造をシリアライズ形式で保存し、後で再利用することができます。シリアライズされたアイテムは、データの一貫性を保ちながら保存や転送が可能であり、特に複雑なデータを効率的に扱う際に便利です。
fwrite_serialized_item 関数の概要
fwrite_serialized_item
関数は、シリアライズされたデータを指定したファイルに書き込むために使用されます。シリアライズとは、データ構造を保存や転送しやすい形式に変換するプロセスです。この関数を利用することで、画像処理においてトレーニング済みのモデルや設定パラメータを保存し、後で再利用することが可能となります。
使用方法
fwrite_serialized_item
関数の基本的な使用方法は以下の通りです。
fwrite_serialized_item(SerializedItemHandle, FileName)
SerializedItemHandle
書き込み対象となるシリアライズされたアイテムのハンドル。FileName
アイテムを書き込むファイルの名前。
具体例
以下に、fwrite_serialized_item
関数を使用してシリアライズされたアイテムをファイルに書き込む例を示します。
* シリアライズするアイテムの作成(例: 画像処理モデル)
create_shape_model(Image, 0, 3.14, 0.1, 'none', 'use_polarity', 'auto', ModelID)
* シリアライズアイテムとして保存
serialize_shape_model(ModelID, SerializedItemHandle)
* シリアライズされたアイテムをファイルに書き込み
FileName := 'model_data.dat'
fwrite_serialized_item(SerializedItemHandle, FileName)
* 確認メッセージの表示
disp_message(WindowHandle, 'Serialized item saved to ' + FileName, 'window', 12, 12, 'black', 'true')
この例では、画像処理モデルをシリアライズし、そのデータをファイルに保存しています。この保存されたデータは、後で再利用することが可能です。
応用例
fwrite_serialized_item
関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。
- モデルの保存
トレーニング済みの画像処理モデルをシリアライズして保存し、別のプログラム実行時に再利用。 - 設定パラメータの保存
画像処理パイプラインの設定やパラメータを保存し、後で同じ設定を再現。 - データの転送
シリアライズされたデータをファイルに保存し、他のシステムやプロジェクトで使用するために転送。
まとめ
HALCON
のfwrite_serialized_item
関数は、シリアライズされたデータをファイルに書き込むための強力なツールです。この関数を使用することで、画像処理モデルや設定データを効率的に保存し、後で簡単に再利用することが可能となります。産業用画像処理や研究開発において、データの一貫性と再利用性を高めるために非常に有用です。