【HALCON】gen_caltab 関数について - キャリブレーションターゲットの生成

HALCONのgen_caltab関数は、カメラキャリブレーションに使用されるキャリブレーションターゲット（キャリブレーションプレート）を生成するためのツールです。この関数を使用することで、カメラの精密なキャリブレーションが可能となり、3Dビジョンシステムやロボティクスにおける計測精度を向上させることができます。

gen_caltab 関数の概要

gen_caltab関数は、カメラのキャリブレーションを行うためのターゲットプレートを生成します。このプレートには、規則的に配置されたドットやチェッカーパターンなどが印刷されており、カメラがこれを撮影することで、キャリブレーションソフトウェアがカメラの内部パラメータや外部パラメータを正確に計算することができます。キャリブレーションターゲットは、カメラシステムの精度を保証するために不可欠な要素です。

使用方法

gen_caltab関数の基本的な使用方法は以下の通りです。

gen_caltab(NRows, NColumns, CellWidth, CellHeight, FileName)

• NRows
  ターゲットプレート上のドットまたはチェッカーパターンの行数。
• NColumns
  ターゲットプレート上のドットまたはチェッカーパターンの列数。
• CellWidth
  各セルの幅（ミリメートル単位）。
• CellHeight
  各セルの高さ（ミリメートル単位）。
• FileName
  生成されるキャリブレーションターゲットのファイル名（通常は画像ファイルとして保存）。

具体例

以下に、gen_caltab関数を使用してキャリブレーションターゲットを生成する例を示します。

* キャリブレーションターゲットのパラメータ設定
NRows := 7
NColumns := 9
CellWidth := 10.0
CellHeight := 10.0
FileName := 'caltab_7x9.png'

* キャリブレーションターゲットの生成
gen_caltab(NRows, NColumns, CellWidth, CellHeight, FileName)

* キャリブレーションターゲットの表示
read_image(CaltabImage, FileName)
disp_image(CaltabImage, WindowHandle)

この例では、7行×9列のドットパターンを持つキャリブレーションターゲットを生成し、それをファイルに保存しています。このターゲットは、カメラキャリブレーションに使用され、正確なカメラパラメータの取得を支援します。

応用例

gen_caltab関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• カメラキャリブレーション
  工業用カメラシステムの精度を向上させるためのキャリブレーションに使用。
• 3Dビジョンシステム
  3D計測システムでのカメラの正確な位置合わせと調整。
• ロボティクス
  ロボットの視覚システムにおいて、精度の高い物体認識と位置決めを実現。

まとめ

HALCONのgen_caltab関数は、カメラキャリブレーションに不可欠な