【HALCON】gen_contour_nurbs_xld 関数について - NURBSによるXLD輪郭の生成

HALCONのgen_contour_nurbs_xld関数は、NURBS（非一様有理Bスプライン）を使用してXLD輪郭を生成するための強力なツールです。この関数を使用することで、滑らかで精密な曲線を表現するXLD輪郭を作成し、複雑な形状解析やモデリングに役立てることができます。NURBSは、自由曲線や曲面を滑らかに表現するための手法として広く使用されています。

gen_contour_nurbs_xld 関数の概要

gen_contour_nurbs_xld関数は、指定された制御点と重み、ノットベクトルを使用してNURBS曲線を生成し、その結果をXLD（Extended Line Description）輪郭として出力します。NURBSは、形状を精密に制御し、滑らかな曲線や曲面を作成するための数学的手法で、CADや3Dモデリング、画像処理などの分野で利用されています。この関数を用いることで、自由曲線の解析やモデリングが容易になります。

使用方法

gen_contour_nurbs_xld関数の基本的な使用方法は以下の通りです。

gen_contour_nurbs_xld(Contour, Degree, Rows, Cols, Weights, Knots, StartKnot, EndKnot)

• Contour
  生成されたNURBS XLD輪郭が格納される変数。
• Degree
  NURBS曲線の次数（通常は3が多い）。
• Rows
  NURBS曲線の制御点の行座標（Y座標）の配列。
• Cols
  NURBS曲線の制御点の列座標（X座標）の配列。
• Weights
  各制御点の重みの配列。
• Knots
  ノットベクトルの配列。ノットは曲線の形状を決定します。
• StartKnot
  曲線の生成を開始する位置を決定するノットのインデックス。
• EndKnot
  曲線の生成を終了する位置を決定するノットのインデックス。

具体例

以下に、gen_contour_nurbs_xld関数を使用してNURBS XLD輪郭を生成する例を示します。

* NURBSのパラメータ設定
Degree := 3
Rows := [100.0, 150.0, 200.0, 250.0, 300.0]
Cols := [100.0, 150.0, 100.0, 150.0, 100.0]
Weights := [1.0, 1.0, 1.0, 1.0, 1.0]
Knots := [0.0, 0.0, 0.0, 1.0, 2.0, 3.0, 4.0, 4.0, 4.0]
StartKnot := 0.0
EndKnot := 4.0

* NURBS XLD輪郭の生成
gen_contour_nurbs_xld(Contour, Degree, Rows, Cols, Weights, Knots, StartKnot, EndKnot)

* 結果の表示
disp_xld(Contour, WindowHandle)

この例では、5つの制御点を持つ3次のNURBS曲線を生成しています。この曲線は、指定された制御点とノットベクトルに基づいて滑らかなXLD輪郭として描画されます。

応用例

gen_contour_nurbs_xld関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• 自由曲線のモデリング
  CADや3Dモデリングにおいて、滑らかで精密な自由曲線を生成し、複雑な形状の設計に活用。
• 形状解析
  画像解析や形状認識において、精密な曲線を生成し、複雑な形状の特徴を正確に捉えるために使用。
• パターン認識
  複雑なパターンや輪郭を高精度に抽出し、画像処理やパターン認識の精度を向上させる。

まとめ

HALCONのgen_contour_nurbs_xld関数は、NURBSによる滑らかで精密なXLD輪郭を生成するための強力なツールです。複雑な形状のモデリングや自由曲線の解析において、精度と柔軟性の高い形状表現を提供します。CADや画像処理など、多岐にわたる分野での応用が期待されます。