【HALCON】gen_cube_map_mosaic 関数について - キューブマップモザイクの生成

HALCONのgen_cube_map_mosaic関数は、キューブマップを使用してモザイク画像を生成するための強力なツールです。この関数を使用することで、複数の画像を立方体の各面に投影し、高品質なモザイク画像を作成することができます。キューブマップは、特に360度の全方位画像や3D環境の再現に役立ちます。

gen_cube_map_mosaic 関数の概要

gen_cube_map_mosaic関数は、6つの画像を立方体の各面に投影し、それを基にモザイク画像を生成します。この方法は、特定の視点から見た画像を統合し、全方向の視点を含む環境マップを作成するために使用されます。生成されたモザイク画像は、3Dビジョンシステムやバーチャルリアリティなど、さまざまな応用分野で活用されます。

使用方法

gen_cube_map_mosaic関数の基本的な使用方法は以下の通りです。

gen_cube_map_mosaic(CubeMapImages, CamParam, CubeMapParam, MosaicImage)

• CubeMapImages
  6つの入力画像を格納するリスト。これらの画像は、立方体の6面にそれぞれ対応します。
• CamParam
  カメラの内部パラメータ。
• CubeMapParam
  キューブマップのパラメータを含む構造体。
• MosaicImage
  生成されたモザイク画像が格納される変数。

具体例

以下に、gen_cube_map_mosaic関数を使用してキューブマップモザイク画像を生成する例を示します。

* 6つの画像を読み込み
read_image(ImageFront, 'front.png')
read_image(ImageBack, 'back.png')
read_image(ImageLeft, 'left.png')
read_image(ImageRight, 'right.png')
read_image(ImageTop, 'top.png')
read_image(ImageBottom, 'bottom.png')

* 画像をリストに格納
CubeMapImages := [ImageFront, ImageBack, ImageLeft, ImageRight, ImageTop, ImageBottom]

* カメラパラメータとキューブマップパラメータの設定
read_cam_param(CamParam, 'camera_param.dat')
* キューブマップパラメータの設定（例: キューブのサイズなど）
CubeMapParam := [ ... ]

* キューブマップモザイクの生成
gen_cube_map_mosaic(CubeMapImages, CamParam, CubeMapParam, MosaicImage)

* 結果の表示
disp_image(MosaicImage, WindowHandle)

この例では、6つの異なる視点から撮影された画像を立方体の各面に割り当て、キューブマップモザイクを生成しています。生成されたモザイク画像は、3D環境やバーチャルリアリティでの使用に適しています。

応用例

gen_cube_map_mosaic関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• 360度全方位画像の生成
  全方向の視点を統合した画像を生成し、バーチャルツアーや環境シミュレーションに利用。
• 3D環境の再現
  3D空間の環境を再現するために、複数の画像を統合して立体的なシーンを構築。
• バーチャルリアリティ
  VRシステムでの使用のために、全方位の視点を含むリアルな環境マップを作成。

まとめ

HALCONのgen_cube_map_mosaic関数は、キューブマップを使用して高品質なモザイク画像を生成するための便利なツールです。この関数を活用することで、複数の画像を立方体の各面にプロジェクションし、360度全方位の視点を含む画像や3D空間の環境を効果的に再現することができます。産業用アプリケーションやバーチャルリアリティの開発において、非常に役立ちます。