【HALCON】get_data_code_2d_results 関数について - 2Dデータコード結果の取得

HALCONのget_data_code_2d_results関数は、2Dデータコードの解析結果を取得するための関数です。この関数を使用することで、デコードの精度や品質、エラーに関する情報など、さまざまな結果データを取得し、解析プロセスの最適化や問題解決に役立てることができます。

get_data_code_2d_results 関数の概要

get_data_code_2d_results関数は、指定した2Dデータコードに関連する解析結果を取得するために使用されます。取得できる結果は、デコードされたデータやその品質評価、デコードエラーの詳細など、多岐にわたります。これにより、2Dデータコードの処理結果を詳細に確認し、改善のためのフィードバックを得ることが可能です。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

get_data_code_2d_results(DataCodeHandle, 'result_type', Result)

• DataCodeHandle
  解析結果を取得する対象の2Dデータコードモデルのハンドル。
• 'result_type'
  取得したい結果の種類を指定します。例えば、‘quality’（品質）や’error’（エラー情報）などがあります。
• Result
  指定された結果が格納される変数。この変数には、選択した結果に応じた情報が含まれます。

具体例

以下に、get_data_code_2d_results関数を使用して、2Dデータコードの品質評価とデコードエラー情報を取得する例を示します。

* 2Dデータコードモデルの作成
create_data_code_2d_model('QR Code', [], [], DataCodeHandle)

* イメージからデータコードを検索
find_data_code_2d(Image, DataCodeHandle, [], [], ResultHandles, DecodedData)

* デコード品質の取得
get_data_code_2d_results(ResultHandles, 'quality', Quality)

* デコードエラーの取得
get_data_code_2d_results(ResultHandles, 'error', ErrorInfo)

* 結果の表示
disp_message(WindowHandle, 'Decode Quality: ' + Quality, 'window', 12, 12, 'black', 'true')
disp_message(WindowHandle, 'Error Info: ' + ErrorInfo, 'window', 24, 12, 'black', 'true')

この例では、create_data_code_2d_modelを使用してQRコードの2Dデータコードモデルを作成し、find_data_code_2dでイメージからデータコードを検索しています。その後、get_data_code_2d_resultsを使用してデコードされた品質評価とエラー情報を取得し、それぞれを表示しています。

応用例

get_data_code_2d_results関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• デコード品質の確認
  デコード結果の品質を評価することで、コードの読み取り精度を向上させるための調整や再スキャンを行うことができます。
• エラー解析
  デコードエラーに関する情報を取得することで、失敗した原因を特定し、適切な対策を講じることが可能です。
• プロセスの最適化
  取得した結果を基に、2Dデータコードの読み取りプロセス全体を最適化し、効率と精度を向上させることができます。

まとめ

HALCONのget_data_code_2d_results関数は、2Dデータコードに関連する詳細な解析結果を取得し、それを基にデコードプロセスを改善したり、問題を解決したりするための強力なツールです。この関数を活用することで、2Dデータコードの認識精度を向上させ、さまざまな産業アプリケーションに対応することが可能になります。