【HALCON】get_display_scene_3d_info 関数について - 3Dシーンの表示情報取得
2024-09-04
2024-09-04
HALCON
のget_display_scene_3d_info
関数は、3Dシーンの表示に関連する情報を取得するための関数です。この関数を使用することで、シーンの表示設定やカメラパラメータ、その他のレンダリングに関する詳細な情報を確認し、3Dビジュアライゼーションの最適化に役立てることができます。
get_display_scene_3d_info 関数の概要
get_display_scene_3d_info
関数は、指定した3Dウィンドウ内のシーンに関連する表示情報を取得するために使用されます。この情報には、カメラの位置や方向、投影タイプ、レンダリング設定などが含まれます。これにより、3Dシーンの表示を詳細に制御し、最適な視覚化を実現することが可能です。
使用方法
基本的な使用方法は以下の通りです。
get_display_scene_3d_info(WindowID, 'info_name', InfoValue)
WindowID
情報を取得する対象の3Dウィンドウのハンドル。'info_name'
取得したい情報の種類を指定します。例えば、‘camera_position’(カメラの位置)や’camera_orientation’(カメラの向き)などがあります。InfoValue
指定された情報が格納される変数。この変数には、選択した情報に応じた値が含まれます。
具体例
以下に、get_display_scene_3d_info
関数を使用して、3Dシーンのカメラ位置とカメラ方向を取得する例を示します。
* 3Dウィンドウの作成
open_window(0, 0, 512, 512, 'black', WindowHandle)
set_part(WindowHandle, 0, 0, -1, -1)
* カメラ位置の取得
get_display_scene_3d_info(WindowHandle, 'camera_position', CameraPosition)
* カメラ方向の取得
get_display_scene_3d_info(WindowHandle, 'camera_orientation', CameraOrientation)
* 結果の表示
disp_message(WindowHandle, 'Camera Position: ' + CameraPosition, 'window', 12, 12, 'black', 'true')
disp_message(WindowHandle, 'Camera Orientation: ' + CameraOrientation, 'window', 24, 12, 'black', 'true')
この例では、まず3Dウィンドウを作成し、次にget_display_scene_3d_info
関数を使用してシーンのカメラ位置とカメラ方向を取得しています。結果はCameraPosition
およびCameraOrientation
に格納され、それぞれの情報がウィンドウに表示されます。
応用例
get_display_scene_3d_info
関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。
- 3Dビジュアライゼーションのカスタマイズ
カメラ設定を取得し、視点や投影を細かく調整して、最適な3Dビジュアライゼーションを実現できます。 - シーンの解析
取得したカメラパラメータを用いてシーンの視覚的な特性を解析し、システム全体の視覚化の精度を向上させます。 - デバッグおよび最適化
シーンの表示情報を確認し、3Dレンダリングや表示に関連する問題を特定して改善することができます。
まとめ
HALCON
のget_display_scene_3d_info
関数は、3Dシーンの表示情報を取得し、シーンの最適化や視覚化を行うための強力なツールです。この関数を活用することで、3Dモデルの表示を効率的に制御し、さまざまなアプリケーションに応用することが可能になります。