【HALCON】get_distance_transform_xld_contour 関数について - XLD輪郭の距離変換の取得

HALCONのget_distance_transform_xld_contour関数は、XLD輪郭に基づいた距離変換を計算し、その結果を取得するための関数です。この関数を使用することで、輪郭からの距離に基づく解析を行い、形状解析や物体認識に役立てることができます。

get_distance_transform_xld_contour 関数の概要

get_distance_transform_xld_contour関数は、入力されたXLD輪郭から距離変換を計算し、その結果をイメージとして返します。距離変換とは、画像内の各ピクセルが最も近い輪郭からの距離を示すもので、形状解析や特徴抽出において重要な役割を果たします。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

get_distance_transform_xld_contour(XLDContour, DistanceTransformImage, 'method', 'value_type')

• XLDContour
  距離変換を行う対象のXLD輪郭。
• DistanceTransformImage
  計算された距離変換の結果を格納するためのイメージ。
• 'method'
  距離変換の計算方法を指定します。例えば、‘euclidean’（ユークリッド距離）や’cityblock’（シティブロック距離）などが選択可能です。
• 'value_type'
  距離変換結果の値のタイプを指定します。通常は’float’（浮動小数点）または’int’（整数）を指定します。

具体例

以下に、get_distance_transform_xld_contour関数を使用してXLD輪郭の距離変換を計算し、その結果を表示する例を示します。

* XLD輪郭の生成
gen_contour_polygon_xld(Contour, [100, 200, 200, 100], [100, 100, 200, 200])

* 距離変換の計算
get_distance_transform_xld_contour(Contour, DistanceImage, 'euclidean', 'float')

* 結果の表示
disp_image(DistanceImage, WindowHandle)

この例では、gen_contour_polygon_xldを使用して四角形のXLD輪郭を生成し、get_distance_transform_xld_contour関数でその輪郭に基づく距離変換を計算しています。変換結果はDistanceImageに格納され、ウィンドウに表示されます。

応用例

get_distance_transform_xld_contour関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• 形状解析
  物体の輪郭からの距離情報を解析することで、形状の特徴を抽出し、識別や分類に利用できます。
• オブジェクト認識
  距離変換を利用して、特定のパターンや特徴を持つ物体を効率的に認識することができます。
• フィルタリング
  距離に基づくフィルタリングを行い、画像内の特定の領域を強調表示するなどの処理を実行できます。

まとめ

HALCONのget_distance_transform_xld_contour関数は、XLD輪郭に基づく距離変換を計算し、形状解析や物体認識において強力なツールです。この関数を利用することで、画像処理の精度を向上させ、さまざまなアプリケーションに応用することが可能になります。