【HALCON】get_draw 関数について - 描画モードの取得

【HALCON】get_draw 関数について - 描画モードの取得

2024-09-05

2024-09-05

HALCONget_draw関数は、現在のウィンドウの描画モードを取得するためのツールです。描画モードは、画像やグラフィックスをウィンドウに表示する際に適用される描画の方法を制御します。この関数を使用して、描画モードの状態を確認することで、適切な描画操作を実行し、表示結果をコントロールすることができます。

get_draw 関数の概要

get_draw関数は、HALCONのグラフィカルウィンドウで使用されている描画モードを取得するために使用されます。描画モードには、「コピー」や「描画」の動作を制御する設定が含まれ、現在の描画モードがどのように設定されているかを把握することで、描画時の動作を適切に調整できます。たとえば、描画モードが”fill”の場合は、図形が塗りつぶされて描画され、“margin”の場合は、輪郭だけが描画されるといった違いがあります。

使用方法

get_draw関数の基本的な使用方法は以下の通りです。

get_draw(WindowHandle, DrawMode)
  • WindowHandle
    描画モードを取得する対象のウィンドウのハンドル。
  • DrawMode
    出力される描画モードの文字列(例:“fill”、“margin”など)。

この関数を使用すると、指定されたウィンドウでの描画モードがDrawModeとして出力されます。

具体例

以下に、get_draw関数を使用してウィンドウの描画モードを取得する具体例を示します。

* ウィンドウの作成
open_window(0, 0, 512, 512, 'black', WindowHandle)

* 現在の描画モードを取得
get_draw(WindowHandle, DrawMode)

* 描画モードを表示
disp_message(WindowHandle, 'Current Draw Mode: ' + DrawMode, 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、open_windowで作成されたウィンドウの描画モードをget_draw関数を使用して取得し、その結果をウィンドウに表示しています。例えば、DrawModeとして”fill”や”margin”が返されます。

応用例

get_drawは、以下のようなシナリオで使用されます。

  • 描画モードの確認と調整
    描画する内容に応じて、現在の描画モードを確認し、必要に応じてモードを変更して適切な表示を行います。たとえば、形状を塗りつぶすか輪郭だけを描画するかを制御します。

  • 描画の最適化
    描画モードを最適化することで、グラフィック要素や図形の表示方法を変更し、パフォーマンスや視覚的な効果を最適化します。

  • 動的な描画設定
    プログラムの途中で描画モードを確認し、その結果に基づいて描画設定を変更することで、ユーザーインターフェースやグラフィックの動的な制御が可能になります。

注意点

get_draw関数は、描画モードの取得に使用されるため、描画自体を変更するわけではありません。描画モードを変更する場合は、set_draw関数などを使用して描画モードを指定する必要があります。また、取得した描画モードが期待通りでない場合は、事前に設定した描画モードを確認してから描画操作を行うことが推奨されます。

まとめ

HALCONget_draw関数は、ウィンドウにおける現在の描画モードを取得し、適切な描画操作を行うために使用されます。描画モードを把握することで、ウィンドウに表示されるグラフィックの外観や動作を制御でき、最適な描画結果を得ることが可能です。適切な描画モードを確認・設定することで、効率的かつ柔軟な画像処理やグラフィック表示を実現できます。

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