【HALCON】get_grayval_contour_xld 関数について - XLD輪郭上のグレーバリューの取得

HALCONのget_grayval_contour_xld関数は、XLD（Extended Line Description）輪郭上の特定の位置におけるグレーバリュー（輝度値）を取得するために使用されます。XLD輪郭は、形状やエッジを詳細に表現できるデータ構造であり、この関数を使用することで、輪郭に沿ったピクセルの輝度情報を取得し、詳細な解析や検証が可能です。

get_grayval_contour_xld 関数の概要

get_grayval_contour_xld関数は、指定した画像のXLD輪郭上にある特定の座標でのグレーバリューを取得します。この関数は、特にエッジ検出や輪郭解析などの画像処理で有用で、輪郭上の輝度変化を確認したり、エッジの品質を評価したりする際に役立ちます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

get_grayval_contour_xld(Image, Contour, Row, Column, GrayValue)

• Image
  グレーバリューを取得したい画像。
• Contour
  グレーバリューを取得するXLD輪郭。
• Row
  輪郭上のピクセルのY座標。
• Column
  輪郭上のピクセルのX座標。
• GrayValue
  指定された位置のグレーバリューが格納される変数。

具体例

以下に、get_grayval_contour_xld関数を使用してXLD輪郭上の特定の位置におけるグレーバリューを取得する例を示します。

* 画像とXLD輪郭の読み込み
read_image(Image, 'example_image.png')
gen_contour_polygon_xld(Contour, [100, 200], [150, 250])

* XLD輪郭上の特定の座標のグレーバリューを取得
get_grayval_contour_xld(Image, Contour, 150, 200, GrayValue)

* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'Gray Value at Contour (150,200): ' + GrayValue, 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、XLD輪郭上の(150, 200)に位置するピクセルの輝度値を取得し、表示しています。

応用例

get_grayval_contour_xld関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• エッジ解析と評価
  XLD輪郭に沿った輝度変化を調べることで、エッジの精度や品質を評価し、エッジ検出アルゴリズムの最適化を行います。

• 輪郭の精度確認
  輪郭上のグレーバリューを取得して、検出された輪郭が正確かどうかを確認し、精度を向上させることができます。

まとめ

HALCONのget_grayval_contour_xld関数は、XLD輪郭上の特定のポイントにおけるグレーバリューを取得するための強力なツールです。この関数を利用することで、輪郭に沿った輝度情報を効率的に解析し、画像処理アルゴリズムの精度向上に貢献することが可能です。