【HALCON】get_hsi 関数について - HSIカラー値の取得

HALCONのget_hsi関数は、RGBカラー画像における指定されたピクセルのHSI（色相、彩度、輝度）値を取得するために使用されます。HSIカラー空間は、色の要素を直感的に分けた表現方法で、特定のピクセルの色の解析や調整に役立ちます。この関数を使用することで、カラー画像の色の特性を理解し、より効果的な色処理を行うことが可能です。

get_hsi 関数の概要

get_hsi関数は、指定された座標のRGB画像ピクセルに対するHSI値（色相、彩度、輝度）を取得します。HSIは、色の要素を「色相（Hue）」「彩度（Saturation）」「輝度（Intensity）」に分けたカラー空間であり、画像処理や色解析の際に重要な役割を果たします。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

get_hsi(Image, Row, Column, Hue, Saturation, Intensity)

• Image
  RGBカラー画像。
• Row
  HSI値を取得したいピクセルのY座標。
• Column
  HSI値を取得したいピクセルのX座標。
• Hue
  取得された色相値。
• Saturation
  取得された彩度値。
• Intensity
  取得された輝度値。

具体例

以下に、get_hsi関数を使用して、特定のピクセルのHSI値を取得する例を示します。

* RGB画像の読み込み
read_image(Image, 'example_image.png')

* 指定座標のHSI値を取得
get_hsi(Image, 100, 150, Hue, Saturation, Intensity)

* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'HSI at (100,150): Hue=' + Hue + ', Saturation=' + Saturation + ', Intensity=' + Intensity, 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、画像内の(100, 150)にあるピクセルのHSI値を取得し、その結果を表示しています。

応用例

get_hsi関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• カラー画像の解析
  特定のピクセルの色の特徴をHSI形式で取得し、色解析や調整を行います。

• カラー抽出やフィルタリング
  HSI値をもとに、特定の色の範囲に該当するピクセルを抽出し、フィルタリングや画像処理を行います。

まとめ

HALCONのget_hsi関数は、RGB画像のピクセルに対するHSI値を取得するための強力なツールです。この関数を活用することで、カラー画像の特定のピクセルの色を直感的に把握し、色調整や解析を効率的に行うことが可能になります。