【HALCON】get_image_pointer1_rect 関数について - 部分領域の画像ポインタ取得(1チャンネル画像)

【HALCON】get_image_pointer1_rect 関数について - 部分領域の画像ポインタ取得(1チャンネル画像)

2024-09-04

2024-09-04

HALCONget_image_pointer1_rect関数は、1チャンネル画像の指定された部分領域のメモリポインタを取得するために使用されます。この関数を利用することで、画像の特定領域のピクセルデータに直接アクセスし、部分的な解析や効率的な画像処理が可能です。指定する領域は、画像全体ではなく、任意の矩形領域であるため、処理の範囲を限定できます。

get_image_pointer1_rect 関数の概要

get_image_pointer1_rect関数は、1チャンネル画像の指定された矩形領域のメモリポインタを取得します。このポインタを使用することで、指定した領域のピクセルに直接アクセスし、効率的なデータ操作や解析を行うことができます。取得できる情報には、領域のピッチ(行の幅)やピクセルのデータ型などが含まれます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

get_image_pointer1_rect(Image, Pointer, Width, Height, Type, Row, Column, Pitch)
  • Image
    メモリポインタを取得したい画像。
  • Pointer
    画像データが格納されているメモリポインタ。
  • Width
    取得する領域の幅(ピクセル数)。
  • Height
    取得する領域の高さ(ピクセル数)。
  • Type
    ピクセルのデータ型(例: ‘byte’, ‘int2’ など)。
  • Row
    領域の左上角の行(Y座標)。
  • Column
    領域の左上角の列(X座標)。
  • Pitch
    領域内の各行のピッチ(データの行幅)。

具体例

以下に、get_image_pointer1_rect関数を使用して、1チャンネル画像の特定領域のメモリポインタを取得する例を示します。

* 画像の読み込み
read_image(Image, 'example_image.png')

* 画像の一部領域のポインタ取得
get_image_pointer1_rect(Image, Pointer, 64, 64, Type, 100, 100, Pitch)

* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'Pointer: ' + Pointer + ', Width: 64, Height: 64, Type: ' + Type + ', Pitch: ' + Pitch, 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、(100, 100)の位置から64x64ピクセルの領域のメモリポインタを取得し、その情報を表示しています。

応用例

get_image_pointer1_rect関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

  • 部分的な画像処理
    画像全体ではなく、特定の領域に対してカスタム処理や解析を効率的に行う際に役立ちます。

  • 領域限定のパフォーマンス最適化
    メモリアクセスを最適化して、必要な領域だけにアクセスし、処理のパフォーマンスを向上させることができます。

まとめ

HALCONget_image_pointer1_rect関数は、1チャンネル画像の指定された部分領域のメモリポインタを取得するための便利なツールです。この関数を利用することで、部分的な画像解析や効率的な処理が可能となり、システムのパフォーマンスを最適化できます。

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