【HALCON】get_mbutton 関数について - マウスボタンの入力取得

HALCONのget_mbutton関数は、ユーザーがウィンドウ上でクリックしたマウスボタンの状態とその座標を取得するための関数です。画像処理アプリケーションでは、ユーザーがマウス操作によって指定した位置や操作に基づいて処理を行うことがよくあります。この関数を使用することで、インタラクティブな画像処理やユーザーインターフェースの構築が可能となります。

get_mbutton 関数の概要

get_mbutton関数は、指定されたウィンドウ内でユーザーがクリックしたマウスボタンの状態とその座標を取得します。この関数は、ユーザーインターフェースを構築する際に、特定の場所をクリックしたときの処理を実行したり、マウスの操作をトリガーにした画像処理を行ったりする場合に役立ちます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

get_mbutton(WindowHandle, Row, Column, Button)

• WindowHandle
  マウス入力を取得したいウィンドウのハンドル。
• Row
  クリックされた位置の行（Y座標）。
• Column
  クリックされた位置の列（X座標）。
• Button
  クリックされたマウスボタンの種類を示す変数（左: ‘left’, 中: ‘middle’, 右: ‘right’）。

具体例

以下に、get_mbutton関数を使用して、ウィンドウ上でクリックされたマウスボタンの種類と位置を取得する例を示します。

* ウィンドウの作成
open_window(0, 0, 512, 512, 'black', WindowHandle)

* マウスクリックの取得
get_mbutton(WindowHandle, Row, Column, Button)

* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'Mouse Button: ' + Button + ', Position: (' + Row + ', ' + Column + ')', 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、ユーザーがウィンドウ内をクリックしたときに、そのクリックされたボタンの種類と座標を取得し、表示しています。

応用例

get_mbutton関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• インタラクティブな画像処理
  ユーザーが画像内の特定の部分をクリックしたときに、その部分の処理を実行するインターフェースを構築します。

• ユーザーインターフェースのイベントハンドリング
  クリックイベントに応じて動作するダイアログや操作パネルを作成し、ユーザー体験を向上させます。

まとめ

HALCONのget_mbutton関数は、ウィンドウ上でクリックされたマウスボタンの種類と位置を取得し、インタラクティブな画像処理やユーザーインターフェースの構築に役立てるための重要なツールです。この関数を使用することで、ユーザーの操作に応じた動的な処理を実装することが可能です。