【HALCON】get_message_obj 関数について - メッセージオブジェクトの取得

HALCONのget_message_obj関数は、メッセージ通信を通じて他のプロセスやスレッドから送信されたオブジェクトをメッセージキューから取得するための関数です。この関数を使用することで、メッセージパッシングによるデータの受け渡しが可能となり、並列処理やプロセス間通信において柔軟にデータを活用できます。

get_message_obj 関数の概要

get_message_obj関数は、指定されたメッセージキューからオブジェクトを取得します。メッセージ通信を用いることで、異なるプロセスやスレッド間でデータを送受信でき、取得されたオブジェクトは画像処理やデータ解析に利用できます。この関数は、特に並列処理や分散システムにおいて有効です。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

get_message_obj(MessageHandle, Name, Obj, Type)

• MessageHandle
  メッセージキューを管理するハンドル。
• Name
  取得したいオブジェクトの名前。
• Obj
  取得されたオブジェクトが格納される変数。
• Type
  取得されたオブジェクトのタイプが格納される変数。

具体例

以下に、get_message_obj関数を使用してメッセージキューからオブジェクトを取得する例を示します。

* メッセージキューのハンドルを取得
open_message(MessageHandle)

* メッセージキューからオブジェクトを取得
get_message_obj(MessageHandle, 'ImageObject', Obj, Type)

* オブジェクトタイプを表示
disp_message(WindowHandle, 'Received Object Type: ' + Type, 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、指定されたメッセージキューから名前が ‘ImageObject’ のオブジェクトを取得し、そのオブジェクトのタイプを表示しています。

応用例

get_message_obj関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• 並列処理におけるデータ共有
  複数のプロセスやスレッド間でデータを共有し、リアルタイムに処理結果を受け取ります。

• プロセス間通信
  メッセージキューを用いて、プロセス間でオブジェクトを受け渡しし、分散処理を実現します。

まとめ

HALCONのget_message_obj関数は、メッセージキューからオブジェクトを取得し、プロセス間通信や並列処理においてデータを柔軟に扱うための重要なツールです。この関数を使用することで、異なるプロセスからのデータを受け取り、画像処理やデータ解析を効率的に行うことが可能です。