【HALCON】get_metrology_object_fuzzy_param 関数について - メトロロジーオブジェクトのファジーパラメータ取得
2024-09-04
2024-09-04
HALCON
のget_metrology_object_fuzzy_param
関数は、メトロロジーオブジェクトに関連するファジーパラメータを取得するための関数です。メトロロジー(寸法測定)において、オブジェクトの寸法や位置の測定には、一定の誤差や許容範囲が設定されることが多く、これらのファジーパラメータを確認することで、測定精度を最適化することができます。
get_metrology_object_fuzzy_param 関数の概要
get_metrology_object_fuzzy_param
関数は、指定されたメトロロジーモデルの特定のオブジェクトに関連するファジーパラメータ(例: 許容誤差や許容範囲)を取得します。この関数により、測定の柔軟性や精度を調整し、特定の測定タスクに最適な設定を適用できます。
使用方法
基本的な使用方法は以下の通りです。
get_metrology_object_fuzzy_param(MetrologyHandle, MetrologyObjectID, ParamName, ParamValue)
MetrologyHandle
メトロロジーモデルを管理するハンドル。MetrologyObjectID
ファジーパラメータを取得したいメトロロジーオブジェクトの識別子。ParamName
取得したいパラメータの名前(例: ‘tolerance’, ‘position_range’ など)。ParamValue
取得されたパラメータの値が格納される変数。
具体例
以下に、get_metrology_object_fuzzy_param
関数を使用してメトロロジーオブジェクトのファジーパラメータを取得する例を示します。
* メトロロジーモデルのハンドルを作成
create_metrology_model(MetrologyHandle)
* メトロロジーオブジェクトを作成し、そのIDを取得
add_metrology_object_circle_measure(MetrologyHandle, 100, 100, 50, 10, 10, 'all', [], [], MetrologyObjectID)
* メトロロジーオブジェクトのファジーパラメータを取得
get_metrology_object_fuzzy_param(MetrologyHandle, MetrologyObjectID, 'tolerance', Tolerance)
* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'Tolerance: ' + Tolerance, 'window', 12, 12, 'black', 'true')
この例では、円形のメトロロジーオブジェクトを作成し、そのオブジェクトに関連するtolerance
(許容誤差)パラメータを取得して表示しています。
応用例
get_metrology_object_fuzzy_param
関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。
-
測定精度の調整
計測タスクにおいて、許容範囲や誤差を最適化することで、より正確な測定結果を得ることができます。 -
柔軟な測定設定
測定オブジェクトに適用されるファジーパラメータを確認し、特定の条件に応じて設定を調整します。
まとめ
HALCON
のget_metrology_object_fuzzy_param
関数は、メトロロジーオブジェクトに関連するファジーパラメータを取得し、測定タスクにおける許容範囲や誤差を管理するための便利なツールです。この関数を使用することで、測定の精度と柔軟性を確保し、信頼性の高い計測を実現することが可能です。