【HALCON】get_metrology_object_num_instances 関数について - メトロロジーオブジェクトのインスタンス数取得

HALCONのget_metrology_object_num_instances関数は、メトロロジーオブジェクトに関連するインスタンス数を取得するための関数です。メトロロジー（寸法測定）タスクにおいて、特定のオブジェクトが複数回検出された場合、そのインスタンス数を確認することが重要です。この関数を使用することで、計測対象オブジェクトのインスタンス数を取得し、解析や検証に役立てることができます。

get_metrology_object_num_instances 関数の概要

get_metrology_object_num_instances関数は、指定されたメトロロジーモデル内の特定のオブジェクトに対して検出されたインスタンスの数を取得します。この情報は、計測タスクにおいて重要な役割を果たし、対象オブジェクトの出現頻度や検出精度を評価するために使用されます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

get_metrology_object_num_instances(MetrologyHandle, MetrologyObjectID, NumInstances)

• MetrologyHandle
  メトロロジーモデルを管理するハンドル。
• MetrologyObjectID
  インスタンス数を取得したいメトロロジーオブジェクトの識別子。
• NumInstances
  取得されたインスタンス数が格納される変数。

具体例

以下に、get_metrology_object_num_instances関数を使用してメトロロジーオブジェクトのインスタンス数を取得する例を示します。

* メトロロジーモデルのハンドルを作成
create_metrology_model(MetrologyHandle)

* 円形のメトロロジーオブジェクトを追加
add_metrology_object_circle_measure(MetrologyHandle, 150, 150, 50, 10, 10, 'all', [], [], CircleID)

* 測定を実行
apply_metrology_model(MetrologyHandle, Image)

* インスタンス数を取得
get_metrology_object_num_instances(MetrologyHandle, CircleID, NumInstances)

* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'Number of Instances: ' + NumInstances, 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、円形メトロロジーオブジェクトを追加し、そのオブジェクトが検出されたインスタンス数を取得して表示しています。

応用例

get_metrology_object_num_instances関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• 複数オブジェクトの検出評価
  画像内で同じオブジェクトが複数回検出された場合、そのインスタンス数を確認し、検出精度や出現頻度を評価します。

• 計測タスクの品質管理
  検出されたオブジェクトのインスタンス数を監視し、計測タスクの品質を管理します。

まとめ

HALCONのget_metrology_object_num_instances関数は、メトロロジーオブジェクトに関連するインスタンス数を取得し、計測タスクにおけるオブジェクトの出現頻度や検出精度を評価するための重要なツールです。この関数を使用することで、対象オブジェクトの検出状況を詳細に把握し、解析や品質管理に役立てることが可能です。