【HALCON】get_metrology_object_result 関数について - メトロロジーオブジェクトの結果取得

HALCONのget_metrology_object_result関数は、メトロロジーオブジェクトに関連する計測結果を取得するために使用される関数です。この関数は、画像内の特定のオブジェクトに対する計測結果（例えば、寸法や位置の情報）を取得し、それを解析や評価に利用することができます。これにより、精度の高い計測や品質管理を実現できます。

get_metrology_object_result 関数の概要

get_metrology_object_result関数は、指定されたメトロロジーオブジェクトの計測結果を取得します。取得できる結果には、オブジェクトの寸法や位置などが含まれており、これらの情報は計測タスクの精度を確認し、データを分析するために使用されます。計測の結果は、品質管理やプロセスの最適化に役立ちます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

get_metrology_object_result(MetrologyHandle, MetrologyObjectID, 'result_type', Result)

• MetrologyHandle
  メトロロジーモデルを管理するハンドル。
• MetrologyObjectID
  計測結果を取得したいメトロロジーオブジェクトの識別子。
• result_type
  取得したい結果の種類（例: ‘all_param’, ‘result_contour’, ‘result_x’, ‘result_y’ など）。
• Result
  取得された計測結果が格納される変数。

具体例

以下に、get_metrology_object_result関数を使用して、メトロロジーオブジェクトの計測結果を取得する例を示します。

* メトロロジーモデルのハンドルを作成
create_metrology_model(MetrologyHandle)

* 円形のメトロロジーオブジェクトを追加
add_metrology_object_circle_measure(MetrologyHandle, 150, 150, 50, 10, 10, 'all', [], [], CircleID)

* 測定を実行
apply_metrology_model(MetrologyHandle, Image)

* 計測結果を取得
get_metrology_object_result(MetrologyHandle, CircleID, 'result_contour', Contour)

* 結果を表示
disp_obj(Contour, WindowHandle)

この例では、円形メトロロジーオブジェクトの計測結果として、result_contour（結果輪郭）を取得し、その輪郭をウィンドウに表示しています。

応用例

get_metrology_object_result関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• 精密な計測
  オブジェクトの寸法や位置など、詳細な計測データを取得し、測定の精度を評価します。

• 品質管理
  検査対象のオブジェクトの寸法や位置を確認し、品質基準に沿った製造が行われているかを検証します。

まとめ

HALCONのget_metrology_object_result関数は、メトロロジーオブジェクトに関連する計測結果を取得し、計測タスクにおける精度の高い解析や評価を行うための重要なツールです。この関数を使用することで、オブジェクトに対する詳細な計測データを取得し、プロセスの最適化や品質管理に役立てることが可能です。